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照度計のJIS規格|一般形AA級とA級で変わる許容差の幅

照度計を選ぶとき、測定範囲の上限やデジタル表示の桁数より先に確かめたいのが、仕様表に書かれたJISの等級表記です。照度計のJIS規格はJIS C 1609-1:2006「照度計 第1部:一般計量器」で、2006年7月20日に制定されています。この規格が定める区分のうち、確認できるのは一般形AA級と一般形A級の2つで、どちらに準拠しているかで測れる用途が変わります。照明用白色LEDや一般照明用光源の測定では、JIS AA級に準拠した照度計の使用が求められています。

本記事では、JIS C 1609-1が定める一般形AA級とA級の違い・「精密級」という等級名が現行規格で確認できない事情・事務所衛生基準規則の300ルクスと等級の関係を解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

照度計のJIS規格はJIS C 1609-1で定められている

照度計に関わる日本産業規格はJIS C 1609-1:2006で、正式な名称は「照度計 第1部:一般計量器」です。制定は2006年7月20日です。ここで規定されているのは、照度計として満たすべき性能の水準と、その水準による等級の区分です。

前提として、照度の単位はルクス(lx)です。照明器具のカタログに出てくるルーメンは光源から出る光の総量である光束、カンデラは特定の方向への光の強さである光度で、どちらもルクスとは別の量になります。照度計が測るのは、受光面に届いた光の量だけです。ここを取り違えたまま仕様を見比べても、数値の意味がつながりません。単位そのものの関係はルクスとルーメン・カンデラの違いで解説しています。

規格が性能を定めている以上、JISの等級表記は「メーカーが自称する高精度」とは性格が違います。カタログに「高精度」とだけ書かれていても、それが何に対してどれだけ近いのかは分かりません。等級の表記があれば、少なくとも規格が要求する水準を満たすものとして作られたことが読み取れます。

照度計のJIS等級は一般形AA級と一般形A級の2タイプ

JIS C 1609-1で確認できる等級は、一般形AA級と一般形A級です。AA級のほうが要求される性能が高く、光源や照明器具そのものの性能評価に使われます。

等級表記位置づけ該当する用途・人
一般形AA級要求性能が高い側。JIS C 7801(一般照明用光源)やJIS C 8152(照明用白色LED)の測定で、この級に準拠した照度計の使用が求められている光源・照明器具の試験、設計値の検証、公的な測定データを残す業務
一般形A級一般形の標準的な級施工後の照度確認、職場や店舗の明るさの把握、日常的な点検

規格が定めている性能項目のひとつが直線性で、計測器メーカーの比較資料では、1993年版の表示値±4%から2006年版で±2%に狭まったと説明されています。規格本文そのものは確認できていないため、この数値はメーカー資料にある説明として受け取ってください。等級の違いが具体的に何%の差なのかを、カタログ上の表記だけから読み分けることはできません。

AA級とA級のどちらを選ぶかは、測った値を何に使うかで決まる

等級を迷ったときは、測定値の提出先を先に考えてください。その一点でほぼ絞れます。

光源や照明器具の性能を測るならAA級

LED照明の実測値をカタログ値と突き合わせる、照明設計の妥当性を確認する、試験報告として数値を残す、といった使い方です。こうした場面ではJIS C 7801やJIS C 8152がAA級準拠の照度計を求めているため、A級を使うと測定そのものが要求を満たしません。都道府県の試験研究機関などでも、一般形AA級準拠の機器が備えられています。

職場や施工現場の明るさを把握するならA級で足りる

事務所の机上面が基準に達しているかを見る、工事後に照明の配置を確認する、暗いと感じる場所の実態をつかむ、といった使い方です。測った値を社内の記録や改善の判断に使うだけなら、一般形A級の機器で用途に合います。AA級機は価格が上がるので、使い道に対して過剰になることもあります。どこまでの機能が要るかはデジタル照度計の測定範囲とセパレート型で解説しています。

「精密級」という等級名が現行のJIS規格では確認できない

照度計の等級を調べると「精密級」という語が出てくることがありますが、JIS C 1609-1の区分名としては確認できませんでした。同様に、一般形の階級をAA級・A級・B級の3段階とする計測器メーカーの資料もあり、資料によって説明が揺れています。

古い版の規格や、海外規格の等級区分、メーカー独自のグレード名が混ざって流通している可能性はありますが、どれが出どころなのかは特定できていません。買う側として確実なのは、カタログに「JIS C 1609-1 一般形AA級」のように規格番号と等級がセットで書かれているものを基準にすることです。「精密級」「高精度タイプ」のような表記しかない製品は、それが規格のどの水準に対応するのかを販売元に確認してから判断してください。

事務所の300ルクスという数値はJIS等級とは別の法令で決まっている

職場の照度を測る目的で照度計を探している場合、根拠になるのは事務所衛生基準規則です。2021年の改正で作業面の照度は2区分になり、2022年12月1日から一般的な事務作業は300ルクス以上、付随的な事務作業は150ルクス以上とされています。改正前は一般的な事務作業150ルクス以上、付随的な事務作業70ルクス以上を含む3区分でした。あわせて、室の照明設備は6か月以内ごとに1回の点検が求められています。

情報機器作業のガイドラインでは、書類およびキーボード面の照度を300ルクス以上としています。これらの法令・ガイドラインが定めているのはルクスの数値と点検の頻度であり、どの等級の照度計を使うべきかまでは今回の確認では分かりませんでした。数値そのものと測る位置の決め方は事務所の照度基準と測る位置・記録のしかたで解説しています。

JIS等級の表記は商品ページのどこで確認できるか

等級が書かれているのは、商品ページの仕様表にある「準拠規格」「適合規格」の欄です。「JIS C 1609-1:2006 一般形AA級」のように、規格番号・制定年・等級の3点が並んでいれば読み取れます。規格番号だけで等級が書かれていない場合は、どちらの級なのかが分かりません。

注意したいのが、JIS等級と校正の関係です。等級は製品の設計・性能上の区分であって、その個体がいま規格どおりの値を出しているかを示すものではありません。出荷時の性能は時間とともに変わるので、測定値を記録として残す用途では別に校正証明書が要ります。校正と検定は制度上も別物で、どちらが必要かは測定値の使い道で変わります。この違いは照度計の校正と検定の見極めで解説しています。

等級以外に仕様表で見ておきたいのが、測定範囲(レンジ)の上下限と、受光部が本体と分離するかどうかです。等級が同じでも、1lx未満の暗所を測れる機種と数万lxまで振り切らない機種では用途が違います。

よくある質問

照度計のJIS規格はいつ変わったのですか

現行のJIS C 1609-1は2006年7月20日の制定で、それ以前は1993年版が使われていました。計測器メーカーの比較資料によると、直線性の要求が表示値の±4%から±2%に狭まったとされています。中古で古い照度計を入手する場合、準拠しているのが旧版である可能性は考えておいてください。

「JIS準拠」と書いてあれば、そのまま測定記録に使えますか

等級表記だけでは足りません。JISの等級はその型式が満たす性能の区分を示すもので、手元の1台が今その精度を保っている証明にはなりません。第三者に提出する記録を取るなら、校正証明書の有無と有効期限もあわせて確認してください。

スマートフォンの照度計アプリはJISの等級に該当しますか

該当しません。アプリが使うのは画面の明るさを調整するための環境光センサーで、JIS C 1609-1の性能要求を満たす前提で作られたものではありません。おおよその傾向をつかむ用途までです。誤差の出方は照度計アプリの精度とスマホで測るときの誤差で解説しています。

まとめ

照度計のJIS規格はJIS C 1609-1:2006で、確認できる等級は一般形AA級と一般形A級の2つです。光源や照明器具の性能を測るならAA級準拠が前提になり、職場や施工現場の明るさを把握するだけならA級で用途に合います。「精密級」という等級名や3段階の階級表記は資料によって揺れているため、規格番号と等級がセットで書かれた仕様を基準にしてください。ぜひ本記事の等級の読み分けと仕様表の確認ポイントを参考に、測った値の使い道から1台を決めてみてください。等級の全体像から見直したい場合は照度計とは何かと選び方の3つの軸、測り方そのものを確かめたい場合は受光部の向きと測る高さで解説しています。

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