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ダイヤルゲージのメーカー比較|ミツトヨとピーコックの違い

ダイヤルゲージの仕様表で最初に決まるのは、精度の等級ではなく目量(もくりょう)と測定範囲の組み合わせです。目量0.01mm・測定範囲10mmが標準形で、長針が1回転すると1mm、その回転数を短針が示します。

ミツトヨをはじめ各社のダイヤルゲージはJIS B 7503に沿って表記されるため、目量や測定範囲という言葉の意味はメーカーが変わっても同じです。違いが出るのは取付ステムの径、裏ぶたの形、それに許容差の区分のほうで、ここを見ないまま型番だけで選ぶとスタンドに付かない、あるいは測りたい動きが範囲に収まらないという事態が起きます。

本記事では、目量と測定範囲の読み方・ミツトヨ製品で確認する4つの表記・仕様が合わないときに出るずれを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ダイヤルゲージの表記は目量と測定範囲で決まる

ダイヤルゲージは、スピンドル(測定子が付いた軸)の上下動を歯車で拡大し、円形の目盛板上で針の動きとして読む比較測定器です。

ノギスやマイクロメーターのように寸法そのものを読む道具ではなく、基準となる面やブロックに対する差を読みます。

ゼロ点を自分で決めるところが出発点になるので、仕様表でも「どれだけ細かく読めるか」と「どれだけ動けるか」が先に並びます。

目量は目盛板の1目盛が表す量で、標準形は0.01mmです。

目盛が100等分されているため、長針が1周すると1mm進み、その周回数を小さい短針が数えます。

0.01mmは10μm(マイクロメートル)ですが、仕様表ではmmとμmのどちらの単位で書かれているかが製品によって違うので、桁を取り違えないようにしてください。

測定範囲はスピンドルが動ける全長で、5mm・10mmが一般的、長いものでは20mmを超える大形もあります。

針の読み取り手順そのものはダイヤルゲージの読み方で解説しています。

ミツトヨのダイヤルゲージで確認する表記は4つ

ミツトヨは日本の精密測定機器メーカーで、ダイヤルゲージも目量・測定範囲・外径の組み合わせで多数の仕様が用意されています。商品ページで見るべき行は多くありません。

表記意味選ぶ目安
目量目盛板の1目盛が表す量。0.01mmが標準、0.001mmは精密級読みたい差が10μm単位なら0.01mmで足りる
測定範囲スピンドルが動ける全長。5mm・10mmが一般的測る対象の上下動より大きいものを選ぶ
取付ステムの径スタンドやホルダに差し込む軸の外径。8mmのものが多い手持ちのスタンドの穴径と突き合わせる
裏ぶたの形平形と、固定用の耳金が付いたタイプがある治具にねじ止めするなら耳金付き

外径の区分も併記されることが多く、目盛板が大きいほど目盛の間隔が広がって読みやすい反面、狭い場所では本体が入りません。盤面の大きさは精度の高さを表すものではなく、読み取りやすさと設置スペースの折り合いを決める項目です。

測るものからダイヤルゲージの目量を決める手順

読みたい差の大きさで目量を決める

平面の反り、軸の振れ、部品の取り付け誤差のように、0.01mm単位で判断する作業なら標準形の目量0.01mmで足ります。

0.001mmの精密級が要るのは、管理幅そのものが数μmで設定されている場合に限られ、同じ対象でも寸法の絶対値を押さえたいなら測定範囲の狭いマイクロメーターのほうが適します。

どちらを使うかで迷ったときはマイクロメーターの選び方で0.001mmが必要になる条件を解説しています。

動く量より大きい測定範囲を選ぶ

測定範囲はゼロ点の取り方で使える幅が変わります。

中央付近でゼロを合わせればプラス側とマイルス側の両方に振れますが、端でゼロを取るとどちらか一方しか追えません。

振れを読む作業では振幅の2倍に余裕を足した範囲を見ておくと安全です。

測定子を斜めから当てる狭所の作業は、スピンドルが直線運動するタイプでは苦しくなるので、てこ式ダイヤルゲージとの違いで扱っている測定子が傾くタイプが候補に入ります。

同じ0.01mm表記でも許容差が揃わない理由

目量が同じでも、製品の精度が同じになるわけではありません。

JIS B 7503では、指示誤差・戻り誤差・繰返し精度といった項目ごとに許容値が決められていて、測定範囲が長いほど指示誤差の許容値は大きく取られます。

つまり目量0.01mm・測定範囲10mmの製品と、同じ目量で測定範囲が20mmを超える製品では、規格上の許容差が最初から違います。

細かく読めることと、全ストロークで正しく読めることは別の話です。

カタログに載る精度は出荷時、しかも20℃を基準とした値です。

落下させたあと、あるいは長く使ったあとの精度は、使用者が点検しないと分かりません。

購入時に確認できる場所は、商品ページの仕様表、取扱説明書の精度欄、そして検査成績書や校正証明書が付くかどうかの3か所です。

証明書が要る現場では注文時の指定が必要になることが多いため、取扱店またはメーカーの窓口に問い合わせてください。

仕様が合っていないと測定値はどう狂うか

測定範囲を超えるとスピンドルが止まる

測りたい動きが測定範囲を超えると、スピンドルが行き止まりに当たって針が動かなくなります。

針が止まっているのを「変化していない」と読んでしまうのがいちばん怖い誤りで、ワークを外したときに初めて気づきます。

作業前にスピンドルを手で押し込み、どこまで余裕があるかを確かめてから当ててください。

ステム径が合わないと固定できない

ステムの径はスタンドのホルダ穴に入るかどうかを決めるだけでなく、締め付けたときの保持の安定にも関わります。

径が合っていても、片持ちで長く突き出せばアーム側がたわみ、押し当てた反力で読みが変わります。

固定の作法はダイヤルゲージスタンドの選び方で解説しているマグネットの保持力とあわせて確認してください。

なお旋盤やフライスで芯を出す作業では、ゲージの仕様よりも当て方の影響が大きく、芯出しの手順で扱っている振れの読み方が前提になります。

逆に、目量が細かすぎても扱いにくくなります。0.001mm機は周囲の振動や手の熱による伸びまで拾うため、据え付けが甘い環境では針が落ち着かず、読み取りに時間がかかります。

よくある質問

ミツトヨのダイヤルゲージは他社のスタンドに付きますか

ステムの径が合えば形状としては差し込めますが、組み合わせの可否はホルダの穴径と締め付け方式で決まります。

手持ちのスタンドの仕様に書かれた対応径と、ゲージ側のステム径の数値を突き合わせて確認してください。

取扱店によって扱う組み合わせは異なります。

校正証明書は製品に付属しますか

付属の有無は製品と購入経路で変わります。

成績書が標準添付のものと、別手配になるものがあるため、必要な場合は注文前に取扱店またはメーカーの窓口に確認してください。

社内の検査基準で校正周期が決まっているなら、更新時の窓口もあわせて聞いておくと手戻りがありません。

目量0.001mmと0.01mmはどちらを買うべきですか

管理したい公差で決めてください。

数十μmの幅で合否を出す作業なら0.01mmで判断でき、数μmの幅を見る作業で初めて0.001mmが必要になります。

測定範囲は目量が細かいほど短くなる傾向があるので、両方を欲張ると候補が残りません。

まとめ

ダイヤルゲージの仕様表で先に押さえるのは目量と測定範囲で、ミツトヨの製品でもこの2つが決まれば候補はかなり絞れます。

残るのは取付ステムの径と裏ぶたの形、それに検査成績書の要否で、どれも手持ちのスタンドや社内の基準から一意に決まります。

同じ0.01mm表記でも測定範囲が長いほど規格上の許容差は大きく、カタログの精度はあくまで出荷時の値です。

ぜひ本記事の4つの表記の読み方を参考に、測る対象と手持ちの固定具から仕様を決めてください。より広い比較が必要ならダイヤルゲージの選び方で測定範囲別の使い道を、当て方そのものはダイヤルゲージの使い方で解説しています。

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