日置電機の照度計はどう?ルクスハイテスタの位置づけ
日置電機(HIOKI)の照度計を選ぶときに迷う点は、測定レンジの広さではありません。現行で確認できる型番はFT3424とFT3425の2つだけで、どちらも20〜200,000lxの5レンジを持ち、20lxレンジでは0.01lx刻みまで読めます。分かれるのはBluetooth 4.0 LEを内蔵しているかどうかと、取引証明に使える型式承認の有無です。
そのうえで両機種に共通する前提として、JIS C 1609-1:2006の一般形AA級という等級表記があります。照明の測定では、この等級に準拠した照度計の使用が求められる場面があるため、ここが最初の確認箇所になります。本記事では、一般形AA級という表記の意味・FT3424とFT3425の違い・用途別の選び分け・HiKOKIとの取り違えを解説します。

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
日置電機(HIOKI)の照度計が一般形AA級という表記で選ばれる理由
日置電機は電気測定器のメーカーで、絶縁抵抗計のIR4051やクランプメータのCM4141-50、検電器の3481、検相器のPD3129まで、電気計測の道具を横断して持っています。照度計はその一角にあたり、ルクスハイテスタという名前で展開されています。
FT3424の仕様欄には、JIS C 1609-1:2006 一般形AA級と書かれています。JIS C 1609-1は2006年7月20日に制定された照度計の規格で、一般形の照度計を等級で分けているものです。この等級が意味を持つのは、一般照明用光源や照明用白色発光ダイオードの測定にはJIS AA級に準拠した照度計を使うことが、JIS C 7801やJIS C 8152の中で引用されているためです。照明そのものを評価する測定では、機器の等級が測定結果の扱いを左右します。
もうひとつ、FT3424は取引証明に使える型式承認を取得しています。測った値を証明として外部に出す用途があるなら、この一行があるかどうかで選択肢が決まります。等級の読み分けについては照度計のJIS規格と等級ごとの許容差で解説しています。
ルクスハイテスタFT3424とFT3425の違いはBluetoothの有無
2機種のレンジ構成は同じです。20lx・200lx・2,000lx・20,000lx・200,000lxの5レンジで、最小レンジでは0.00〜20.00lxを分解能0.01lxで表示します。質量はFT3424が310g、FT3425が320gで、持ち運びの感覚に差が出るほどの違いではありません。
| 型番 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| FT3424 | 5レンジ20〜200,000lx。JIS C 1609-1:2006 一般形AA級、DIN 5032-7:1985 class B。取引証明用の型式承認を取得。質量310g | 測った値を証明や公式な記録として出す人 |
| FT3425 | レンジ構成はFT3424と同じ。Bluetooth 4.0 LEを内蔵し、計測値をスマートフォンへ送れる。質量320g | 多点を測って集計やグラフ化まで一気に進めたい人 |
FT3425についても一般形AA級の表記は同じですが、取引証明用の型式承認に関する記載は確認できませんでした。証明が要る測定が含まれるなら、購入前に取扱店かメーカーに型番単位で問い合わせてください。
照度計を用途別に選び分ける(証明・微小照度・記録)
証明として値を出す測定
取引証明に使える型式承認を取得しているのはFT3424です。第三者へ提出する前提の測定なら、等級表記と型式承認の両方がそろっている型番から選んでください。あわせて校正証明書の要否も決まるので、照度計の校正と検定の違いで、どちらが必要かの見極めを解説しています。
暗い場所を細かく読む測定
非常灯や通路のような暗い場所では、20lxレンジで0.01lx刻みまで読めるかどうかが測定の可否を決めます。2機種とも最小レンジは同じ仕様なので、この点ではどちらを選んでも差がありません。
多点を測って記録に残す測定
事務所や教室のように測定点が多い場所では、読み値を手で書き写す作業が負担になります。FT3425はBluetooth 4.0 LEでスマートフォンへ値を送れるため、点数が増えるほど差が出ます。測る位置と高さの決め方は照度計の使い方と受光部の向きで解説しています。
型番のアルファベットで品目が分かれる
日置電機の測定器は、型番の頭文字で品目が分かれています。照度計と接地抵抗計はFT、絶縁抵抗計はIR、クランプメータはCM、検相器はPDで、検電器だけは3481のように4桁の数字です。末尾に付く記号は構成の違いを表し、-90はワイヤレスセット、-50は校正証明書付といった区分になっています。照度計のFT3424とFT3425には、この末尾記号が付いていません。
もうひとつ注意したいのが社名の綴りです。HIOKI(日置電機)とHiKOKI(工機ホールディングス、旧日立工機)は1字違いですが、別の会社です。日置電機は測定器、HiKOKIは電動工具を作っており、照度計を扱っているのは日置電機のほうになります。検索結果に両方が混ざることがあるので、型番の頭文字で見分けてください。
照度計を買う前に確認する4点
売り場や商品ページで見るのは、まず仕様欄の等級表記です。JIS C 1609-1:2006の一般形AA級と書かれているか、それとも等級の記載自体がないのかで、使える測定の範囲が変わります。
- 等級表記 … 一般形AA級かどうか。照明の測定ではAA級準拠が求められる場面がある
- 測定レンジの下限 … 暗い場所を測るなら最小レンジの分解能を見る。FT3424・FT3425は0.01lx
- 型式承認の有無 … 取引証明に使うなら必須。FT3424は取得している
- 通信機能 … 測定点が多いならBluetooth内蔵のFT3425
加えて、照度の単位はルクス(lx)であって、ルーメンは光束、カンデラは光度と、それぞれ別の量を表します。商品ページの数値がどの量なのかを取り違えると比較そのものが成り立たないので、照度計の単位ルクスとルーメンの違いで整理した内容を先に確認しておくと迷いません。なお取扱いは店舗や時期によって異なるため、型番単位で在庫を確かめてください。
よくある質問
日置電機(HIOKI)の照度計は何機種ありますか
現行として確認できたのはFT3424とFT3425の2機種です。どちらもルクスハイテスタという名前で、5レンジ20〜200,000lxという測定範囲は共通しています。
FT3424は取引証明に使えますか
FT3424は取引証明に使える型式承認を取得しています。ただし実際の手続きで何が求められるかは用途や所管によって変わるため、提出先の要件を先に確認してください。
HIOKIとHiKOKIは同じ会社ですか
別の会社です。HIOKIは日置電機で測定器を作っており、HiKOKIは工機ホールディングス(旧日立工機)で電動工具のブランドにあたります。照度計を扱っているのは日置電機です。
スマートフォンのアプリで代用できますか
照明の評価や記録として値を出す用途には向きません。等級の記載がなく、機種ごとのセンサー差も残るためです。誤差がどう出るかは照度計アプリの精度と誤差の出方で解説しています。
事務所の照度基準に合っているかを測りたいのですが
事務所衛生基準規則は2021年の改正で作業面の照度が2区分になり、2022年12月1日から一般的な事務作業は300ルクス以上、付随的な事務作業は150ルクス以上とされています。測る位置と記録のしかたは事務所の照度基準と測定位置で解説しています。
まとめ
日置電機(HIOKI)の照度計は型番が2つしかないため、迷うとすればBluetoothを内蔵したFT3425を選ぶかどうかの一点です。測定レンジも分解能も共通なので、暗い場所を細かく読みたいだけならFT3424で足ります。証明として値を出す測定が含まれる場合は、型式承認を取得しているFT3424のほうが条件を満たします。
ぜひ本記事の等級表記・型式承認・通信機能という3つの確認点を参考に、自分の測定がどこまでの仕様を必要としているかを決めてから型番を選んでください。
