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接地抵抗計の測定方法|3極法と簡易法で結果がどう変わるか

接地抵抗計の測定で値を狂わせるのは、本体のダイヤル操作ではなく補助接地棒を打った場所です。

3極法ではE・P・Cの3つの端子を使い、測りたい接地極と2本の補助接地棒を一直線に並べますが、この並べ方が崩れると、計器が正常でも実際とかけ離れた数字が出ます。

地面がアスファルトや乾いた砂利なら、そもそも補助極が地面と十分に接触せず、測定自体が成立しません。

クランプ式を選べば補助接地棒は不要になりますが、こちらは使える接地の条件が限られます。

本記事では、3極法の測定手順・クランプ式で変わる段取り・値が安定しないときに確かめる場所・校正と点検の周期を解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

接地抵抗計の測定方法は3極法が基本

一般的な接地抵抗計は、測りたい接地極につなぐE端子と、補助接地棒をつなぐP端子・C端子の3つを備えています。

C端子から電流を地中に流し、そのときP端子の位置で生じる電位の差を読んで抵抗値を求める仕組みなので、3本の位置関係が測定結果そのものを決めます。

付属コードは3本の長さが違い、どの端子に挿すかを間違えないよう区別できるようになっています。

打つ位置と並べ方

測りたい接地極を起点に、P・Cの順で一直線上に並べ、間隔は取扱説明書に書かれた距離に合わせてください。

接地極から出ている電位は距離とともに下がっていくので、Cが近すぎたりPが曲がって配置されたりすると、電位の分布が重なって読み値がずれます。

建物の外周が狭く直線を取れない場合は、無理に折り曲げて打つより、クランプ式へ切り替えるか測定点を変えるほうが確実です。

測定の手順

  • 測定対象の接地線を接地極から外せるか確認する。通電中の設備では外せないことがあり、その場合は3極法を使えません
  • E端子のコードを接地極へ、P・Cのコードを打ち込んだ補助接地棒へつなぐ
  • 先に地電圧を測る。多くの機種が地電圧測定の機能を持っており、ここが高いまま測ると誤差の原因になります
  • 測定モードに切り替えて読み値を取る。デジタル式は表示が止まってから読む
  • 終わったら補助接地棒を抜き、外した接地線を元どおり締め直す

端子構成そのものや、2極法との使い分けを含めた道具側の違いは接地抵抗計の種類と選び方で解説しています。補助接地棒の打ち込み深さや打てない地面での対処は補助接地棒の打ち方と測定手順で解説しています。

クランプ式の測定方法は補助接地棒を打たずに済む

クランプ式は接地線をクランプで挟むだけで値が出るため、補助接地棒も接地線の切り離しも要りません。

活線のまま測れるので、分電盤やキュービクルの点検で止められない設備に向きます。

ただし、挟んだ接地極から流れた電流が他の接地極を通って戻る経路、つまり多重接地が前提になります。

単独で地面に落としているだけの接地極では電流の戻り道がなく、正しい値になりません。

この成立条件はクランプ式接地抵抗計の原理で解説しています。

そのため、同じ現場でも「竣工時の単独接地は3極法、運用中の多重接地はクランプ式」と使い分けるのが実務的です。

両方必要になるなら、3極法とクランプ式の2台を揃えるか、両対応の機種を検討してください。

日置の接地抵抗計にもFT6031とFT6380のように方式の違う製品があり、どちらを選ぶかは測る対象で決まります。

機種ごとの差は日置の接地抵抗計の選び分けで解説しています。

補助接地棒の打ち方しだいで値は実際より大きく出る

補助接地棒が地面としっかり接していないと、測定回路に余計な抵抗が加わり、読み値は本来より大きく振れます。

本体が正常でも起きるずれなので、計器を疑っても原因は見つかりません。

乾いた砂地や凍結した地面、砕石を敷いた土間では特に起きやすく、機種によっては補助接地抵抗が高すぎる旨の警告が出ます。

この状態で出た数字をそのまま点検記録に残すと、本来は基準内の接地を不良と判定することになります。

逆に、配置を詰めすぎて電位分布が重なった場合は実際より小さく出て、改修が必要な接地を見逃す方向に転びます。

どちらも、現場で測り直す手間より、後から追う損害のほうが大きくなります。

接地極ごとの基準値は電気設備の技術基準で接地の種別ごとに決められているので、判定の前に対象がどの種別かを確認してください。

打ち込みが浅くて抵抗が落ちないときは、棒の周囲に水を撒く、複数本を並列につなぐといった方法で改善します。アスファルトやコンクリートで打ち込めない場所では、散水した導電シートを使うか、測定点を土のある場所まで移すかの判断になります。

測定値が安定しないときに確かめる3か所

コードと端子の接触

読み値が小刻みに動く原因で多いのが、クリップの噛ませ方です。

接地極の塗装・錆・汚れの上から挟んでいると接触が不安定になるので、金属の地肌が出ている部分を選んで噛ませてください。

コードの断線は、見た目では分からないまま被覆の内側で進むことがあります。

地電圧と誘導

変電設備の近くや大電流の回路が通る場所では、地面そのものに電圧が乗っていて、読み値が落ち着きません。

先に地電圧を測り、高いようなら測定周波数を切り替えられる機種で設定を変えるか、負荷の軽い時間帯に測り直します。

補助接地棒のコードを電力線と平行に長く這わせるのも、誘導を拾う原因になります。

電源と方式による読み方の差

デジタル式は表示が安定してから読むのが前提で、電池が弱ると測定電流を十分に流せず値が不安定になります。

指針式は自分で平衡点を合わせる操作が入るため、電池の消耗は目盛りの振れ方に表れます。

どちらの方式でも、測定前に電池チェック機能で残量を見ておけば、現場で止まる事態は減らせます。

接地抵抗計の校正と、測定を行う頻度の目安

測定そのものの周期は、自家用電気工作物であれば保安規程で定めた点検の周期に合わせるのが基本です。

年次点検のタイミングで接地抵抗も測る運用が多く、改修や増設で接地極を触ったあとは、周期とは別に測り直してください。

土中の状況は季節でも変わり、乾燥が続いた時期は値が上がる方向に動きます。

前回値と比べて判断するために、測定日と天候を記録に残しておくと後から読み解けます。

計器側の校正は、メーカーが示す周期で定期的に出すのが前提です。

校正の費用と期間は機種と依頼先で変わるので、見積もりを取ってから判断してください。

中古で入手した機体は、前の使用者がいつ校正に出したか分からないまま手元に来ます。

校正証明書と付属品の確認点は中古の接地抵抗計で確認したい4点で解説しています。

よくある質問

接地抵抗計で絶縁抵抗も測れますか

測れません。

接地抵抗計は接地極と大地の間の抵抗を測る計器で、絶縁抵抗計は電路と大地の間の絶縁の良否を高い電圧で確認する計器です。

測る対象も印加する電圧も別なので、兼用はできません。

違いは接地抵抗計と絶縁抵抗計の違いで解説しています。

補助接地棒を打てない場所ではどう測りますか

多重接地になっている設備であれば、クランプ式に切り替えるのがいちばん早い方法です。単独接地で3極法が必要な場合は、導電シートに散水して補助極の代わりにするか、土のある場所まで測定点を移してください。

一人でも測定できますか

3極法でも一人で測れますが、コードの長さぶんだけ往復が発生します。打ち込み位置が建物から離れるほど移動が増えるので、点数が多い現場では2人で分担したほうが時間の読みが立ちます。

雨の日に測った値はそのまま使えますか

雨で地面が湿っていると接地抵抗は下がる方向に出るため、乾燥時より良い数字になります。記録として残すこと自体は問題ありませんが、判定が基準値ぎりぎりのときは、天候を併記して乾燥期に測り直すほうが安全です。

まとめ

3極法での測定方法は、E・P・Cを一直線に並べて取扱説明書どおりの間隔を取り、地電圧を見てから読み値を取る、という流れに集約されます。

値が疑わしいときに最初に戻る場所は本体ではなく、補助接地棒の接触とコードの噛ませ方です。

接地線を外せない設備や補助極を打てない地面では、多重接地であることを確かめたうえでクランプ式に切り替えてください。

ぜひ本記事の手順と確認箇所を参考に、現場の条件に合った測り方を選んでください。

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