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照度計の使い方|受光部の向きと測る高さで変わる値

照度計で測った値がばらつく原因は、本体の性能よりも受光部の置き方と測る人の立ち位置にあります。机上面で300ルクスを確保できているか確かめたいだけでも、受光部の真上に体の影が落ちれば、表示は基準をあっさり下回ります。

照度計はJIS C 1609-1:2006で一般形AA級と一般形A級に分かれていて、等級が違えば同じ場所を測っても許容される幅は変わります。もっとも、等級を揃えたところで据え方が雑なら比較する意味はなくなります。本記事では、受光部の据え方・測る位置と高さで出るずれ・照明設備の点検間隔を解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

照度計の使い方は受光部の据え方でほぼ決まる

照度計の操作そのものは、電源を入れて数値を読むだけです。値の信頼性を左右するのは、その前後にある受光部の扱いのほうになります。

遮光キャップを付けたまま電源を入れてゼロを確かめる

受光部に遮光キャップをかぶせた状態で電源を入れ、表示が0付近で落ち着くかを見てください。暗いはずなのに数値が残っているなら、ゼロ調整をしてから測定に入ります。ここを飛ばすと、測定値全体に同じ量のずれが乗ったまま記録が残ります。

測定レンジは振り切れない範囲でいちばん下に合わせる

オートレンジでない機種では、測る前に想定する明るさのレンジを選びます。レンジが低すぎると表示が振り切れてオーバーレンジになり、高すぎると下の桁が丸められて、300ルクスなのか350ルクスなのか読み分けられません。オーバーレンジが出たら一段上げ、表示が桁の下のほうに張り付いていたら一段下げる、という順で合わせていきます。

受光部は測定面と平行に、手で持たずに置く

受光部は、照度を知りたい面と平行になるように置いてください。机上面を測るなら机に直接置き、傾けて持たないことが前提になります。斜めに構えると、その面に届いている光とは違う量を拾ってしまい、机の照度ではなく受光部の向いた方向の明るさを測ることになります。蛍光灯や点灯直後のLEDは明るさが上下するので、点灯から数分置いて表示が落ち着いてから、ホールド機能で値を止めて読み取ります。

照度計の値は測る位置と高さでずれる

照度は光源からの距離で大きく変わるため、同じ部屋でも床で測るか机上面で測るかで値は別物になります。事務所衛生基準規則が求めているのは作業面の照度で、2021年の改正により2022年12月1日から、一般的な事務作業は300ルクス以上、付随的な事務作業は150ルクス以上の2区分になりました。改正前は一般的な事務作業が150ルクス以上、付随的な事務作業が70ルクス以上という3区分だったので、古い資料の数値をそのまま使うと判定が変わります。

パソコンを使う作業では、情報機器作業のガイドラインが書類およびキーボード面における照度を300ルクス以上としています。つまり測るのは机の天板ではなく、実際に目で見ている書類の面とキーボードの面です。測定点を決めたら、床からの高さと測定点の位置を記録に残してください。高さが残っていない記録は、次回に同じ条件で測り直せません。1点だけ測って部屋全体を代表させるのも避けたいところで、窓際と奥では昼間の値が大きく離れます。測る位置の決め方と記録の様式は事務所の照度基準と測る位置で解説しています。

使い方でつまずきやすい3つの失敗と直し方

作業そのものは単純でも、値が狂う原因はだいたい次の3つに集約されます。

受光部に自分の影や反射がかかっている

照明を背にして受光部をのぞき込むと、体が光をさえぎって実際より低い値が出ます。逆に白いシャツや書類を受光部のそばに広げていると、反射光が加わって高めに出ます。受光部は光源と受光部を結ぶ線上に体が入らない位置に置き、自分は横か斜め後ろから表示を読んでください。セパレート型なら受光部だけ置いて離れた場所から読めるので、この失敗自体が起きにくくなります。

測定レンジが合っていないまま記録している

オーバーレンジ表示に気づかず、振り切れた状態の数値を書き写してしまう例があります。読み取るたびに単位と桁を確認し、ルクス表示なのかキロルクス表示なのかも見てください。屋外や窓際では万単位のルクスになることがあり、屋内用の感覚のまま読むと桁を1つ落とします。

等級の違う照度計で前回の値と比べている

JIS C 1609-1:2006では一般形AA級と一般形A級が定められていて、求められる性能はAA級のほうが上になります。一般照明用光源や照明用白色発光ダイオードの測定には、JIS AA級に準拠した照度計の使用が要求されています(JIS C 7801・JIS C 8152での引用)。前回はAA級、今回は手持ちのA級という測り方をすると、差が環境の変化なのか機器の違いなのか切り分けられません。等級ごとの差は一般形AA級とA級の許容差で解説しています。

照度測定に要る道具と、なくても代用できるもの

必要なのは照度計本体のほかに、測定点の位置を決めるメジャーと、記録を残す用紙かスマートフォンだけです。記録には日時・測定点の位置・床からの高さ・光源の種類・窓のブラインドの状態まで書いておくと、次に測ったときの比較が成立します。

あると作業が楽になるのは、受光部を一定の高さで保持する台や三脚です。脚立に乗って天井に近い位置を測る場面では、脚を広げきって据わりを確かめてから昇ってください。受光部と表示部が分かれたセパレート型は、受光部を置いたまま手元で読めるため、影の問題と高さの再現を同時に解決できます。選び分けはデジタル照度計の測定範囲とセパレート型で解説しています。

スマートフォンのアプリは、明るさの傾向を見るだけなら使えます。ただし、受光部の特性も校正の履歴も分からないので、規格に照らした記録の根拠にはなりません。どの程度ずれるかは照度計アプリの誤差の出方で解説しています。

照明設備の点検は6月以内ごとに1回

事務所衛生基準規則では、室の照明設備について6月以内ごとに1回、点検することとされています。照明器具は使い続けるうちに光束が落ち、カバーの内側にほこりがたまるので、設置した当初に300ルクスあった机上面が基準を割ることがあります。半年ごとの点検に合わせて同じ測定点を測り直すと、低下の度合いが数値で残ります。

一方、照度計そのものの校正は、この点検とはまったく別の話になります。受光素子は経年で感度が変わるため、測定器として値を保証したいなら定期的な校正が要ります。ただし、何年ごとに出すべきかという一律の決まりは公開情報では確認できませんでした。実務ではメーカーの推奨と社内の管理規定で周期を決めることになります。校正と検定は制度として別物なので、どちらが必要かは照度計の校正と検定の違いで解説しています。

よくある質問

照度計はどこを測ればいいですか

作業面です。事務作業なら机上面、パソコン作業なら書類の面とキーボード面を測ります。床面や壁面の値は、作業面の照度としては使えません。

ルクスとルーメンはどう違いますか

照度計が測るルクス(lx)は、面に届いている光の量です。ルーメンは光源が出す光束、カンデラは光度で、どちらも別の量になります。器具のカタログにあるルーメン値から机上面のルクスを直接換算することはできません。単位の関係は照度の単位ルクスとルーメンの違いで解説しています。

表示が小刻みに動いて値が読めません

光源が安定していないか、受光部の前で人や物が動いています。点灯から数分待ち、受光部の周囲から離れてホールド機能で止めてください。それでも揺れるなら、調光機能付きの照明や窓からの光の変化を疑います。

測定したら何を記録すればいいですか

測定値だけでなく、日時・測定点・床からの高さ・使った照度計の型番と等級を残してください。等級と高さが分からない記録は、次回の値と比べられなくなります。

まとめ

照度計の使い方で差が出るのは、ゼロの確認・レンジ合わせ・受光部を面と平行に置くことの3点です。そのうえで作業面のどこを何cmの高さで測ったかを記録に残せば、半年後の点検で低下を読み取れます。等級の違う機器で比べない、アプリの値を規格の根拠にしない、この2つを守れば判断を誤りません。ぜひ本記事の手順と記録項目を参考に、職場の作業面から測ってみてください。

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