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ステンレスのコンベックスは要る?錆びと重さの引き換え

「ステンレス」と書かれたコンベックスを買っても、水洗いできるとは限りません。テープがステンレスでも、巻き戻しのバネや内部の金属が別素材なら、洗ったあとに水が残って錆びが出ます。シンワ測定が水洗いできるとしているのは、テープとバネの両方がステンレス製のタフギアHGシリーズです。一方で、同社のフィットギアはナイロンコートテープで摩耗に強く、メートル目盛がJIS1級という別の売りを持っています。素材の表記と目盛の等級は、まったく別の話として並んでいます。本記事では、ステンレスがどの部品を指すのかの読み分け・水洗いできる条件・JIS1級の表示と校正の扱いを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

コンベックスのステンレスはテープ・バネ・ケースのどこを指すのか

コンベックスは、金属テープ・巻き戻しバネ・ケース・先端の爪・ストッパーが組み合わさった道具で、金属が使われているのはテープとバネと爪です。商品名や仕様欄に「ステンレス」とだけ書かれている場合、その語がどこまでを指すのかは表記だけでは分かりません。水や泥がかかる環境で使うつもりなら、テープ1点ではなく、巻き込まれる部品すべてを見てください。

テープがステンレスでもバネまでとは限らない

テープは伸ばすたびに外気に触れるので、素材の違いが見た目にいちばん出る部分です。ただ、水を使う作業では、巻き取ったときにテープに付いた水分がそのままケース内へ入ります。内部で水を受け止めるのが巻き戻しバネで、ここが鋼のままだと、外からは見えない場所で錆びが進みます。シンワ測定が水洗い可の条件として「テープとバネがステンレス製」という言い方をしているのは、この2点が揃わないと内部が守れないためです。

コンベックス特有の湾曲テープという前提

コンベックスのテープは幅方向に湾曲していて、伸ばしても真っすぐ立ちます。この直立性があるので、一人で向こう端まで届かせる測り方ができます。平らなテープの巻尺と比べたときの違いや、爪・ロックといった基本の見方はコンベックスとメジャーの違いと選び方の軸で解説しています。素材を選ぶ前に、そもそもコンベックスで足りる作業かどうかを決めておくと迷いが減ります。

水洗いできるのはテープとバネがステンレスの機種だけ

シンワ測定のQ&Aでは、水洗いできる機種としてタフギアHGシリーズを挙げ、その理由をテープとバネがステンレス製であることとしています。裏を返せば、同社の他のシリーズは水洗いを前提にした作りではないということになります。モルタルや土が付いたからといって、手近なコンベックスをそのまま流水にあてると、内部に水が残ります。

水まわりの改修、屋外の造園、コンクリート打設のように、道具が濡れるのが前提の作業であれば、洗える仕様かどうかで候補はかなり絞られます。反対に、室内の家具の採寸や棚の取り付けが中心なら、濡れた布で拭き取るだけで足りるため、ステンレス仕様にこだわる理由はほとんどありません。腰道具として持ち歩くなら、ホルダーとの組み合わせも確認してください。品番80825のワンタッチ式ホルダーはタフギアシリーズに対応しています。

ステンレステープと樹脂コートテープは摩耗の出方が違う

テープが傷む原因は水だけではありません。コンクリートやブロックの角に何百回とこすりつければ、目盛の印刷そのものが消えていきます。シンワ測定のフィットギアがスマートギアと違うところは、メートル目盛がJIS1級であることと、摩耗に強いナイロンコートテープを使っていることの2点です。コーティングは目盛を擦れから守るための層で、水に対する強さとは別の性能になります。

選び方としては、テープが何にやられるのかを先に決めてください。濡れる現場なら水に耐える素材を、乾いた現場で長く使うなら表面を守るコートを優先します。両方を同時に求めると候補がほとんど残らないので、使用時間の長いほうに合わせるのが現実的です。なお、コンベックスで届かない距離を測る場面が多いなら、素材で悩むより先に測れる長さを見直したほうがよく、その場合は巻尺の30m・50mの選び方で解説している長尺タイプが候補になります。

目盛の信頼性はJIS1級の表示で確かめる

素材の表記は、目盛の正確さについて何も保証しません。巻尺の規格はJIS B 7512で、機械計測のJIS一覧では現行版がJIS B 7512:2018とされており、コンベックスルールも広幅巻尺とあわせて試験の対象に含まれます。シンワ測定の製品では「メートル目盛がJIS1級」という表示があり、この記載がある機種とない機種が分かれています。

「メートル目盛が」とわざわざ断っているのには理由があります。JISマーク解釈集では、目量を1mm・2mm・5mm・10mm・20mm・50mm・100mmのいずれかにすると規定していて、これ以外の目量を足した目盛はJISマーク品として認められません。尺目盛のような換算目盛が併記されている場合、JIS1級として扱われるのはメートル側の目盛だけになります。ちなみに1尺は10/33mで、製品に書かれた「尺相当」はこれをメートルに換算した値を指します。

精度表記の読み方も押さえておいてください。シンワ測定は直尺のQ&Aで、±0.3mmと書かれていれば最大0.6mmの幅が出ると説明しています。実際の長さが10.8mmなら、10.5mmから11.1mmまでが許容の範囲に入るという読み方です。許容差は20℃を基準にした値なので、真夏の屋外や冷えた倉庫では条件が変わります。

素材と等級はパッケージと製品ページの仕様欄で確認する

売り場で手に取ったとき、確認する場所は決まっています。見る順番は、水に濡れるかどうか、目盛の等級、校正証明書の要否の3つです。

確認する場所書かれていること読み方
パッケージの仕様欄・材質欄テープ材質、バネ材質、水洗い可否テープだけの記載なら内部は別素材の可能性がある
製品ページの仕様表JIS1級の記載、目量、テープ幅と長さJISの記載がなければ等級の保証はない
製品情報のアイコン表示校正証明書の対応可否アイコンがない製品は証明書を発行できない
爪の説明0点補正移動爪かどうか押し当てと引っ掛けの差を爪の移動で打ち消す仕組み

校正証明書が要る職場では、もう一段の確認が必要です。シンワ測定では、フィットギア(極立・ライトギアを含む)は湾曲テープであることを理由にJCSS校正の対象外としていて、一般校正であれば対応できるとしています。校正周期についての決まりはなく、使用頻度や社内のルールで決めるものとされ、証明書そのものにも有効期限はありません。通常の購入には付属せず、有償での別依頼になります。手続きの流れはコンベックスの校正とJIS1級の確認方法で解説しています。

よくある質問

ステンレス製のコンベックスなら錆びませんか

濡れたまま巻き取れば、ケースの内部に水が残ります。シンワ測定が水洗いできるとしているのはテープとバネの両方がステンレス製のタフギアHGシリーズで、それ以外の機種は水洗いを前提にした作りではありません。洗える仕様であっても、使い終わったらテープを伸ばして水気を飛ばしてから巻き戻してください。

ステンレステープならJIS1級ですか

素材と目盛の等級は別の項目です。シンワ測定の製品でも、メートル目盛がJIS1級と表示されている機種と、JISの記載がない機種に分かれています。等級を確かめたいなら、材質欄ではなく仕様表のJIS表記を見てください。

ステンレス仕様のほうが高いのは精度が理由ですか

価格差の理由は素材と構造です。テープとバネを両方ステンレスにすれば部材のコストが上がり、水が入っても大丈夫な作りにすれば組み立ても変わります。目盛の等級が上がったぶんの差ではないので、乾いた屋内作業が中心なら安い側で足ります。ブランドごとの型番の読み方はタジマのコンベックスの型番の選び方で解説しています。

まとめ

ステンレスという表記は、テープ単体を指しているのか、バネまで含むのかで意味が変わります。水を使う現場で選ぶなら、材質欄を一つずつ追うより、水洗いできると明記された機種を探すほうが確実で、シンワ測定ではテープとバネがステンレス製のタフギアHGシリーズがそれにあたります。目盛の正確さは素材とは別で、メートル目盛のJIS1級表示があるかどうかで判断してください。ぜひ本記事の確認手順を参考に、濡れる作業か擦れる作業かを先に決めてから、仕様欄のどこを読むかを絞り込んでください。

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