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コンベックスのテープがねじれたときの直し方と再発防止

テープを伸ばしていくと、途中でくるりと回って目盛が横を向きます。コンベックスが手で支えなくても真っすぐ伸びるのは、金属テープが幅方向に湾曲していて、その断面の張りで自重を支えているからです。回ってしまうのは、その湾曲が潰れたか、ケースの中で巻きがずれているかのどちらかです。

前者はテープの金属が変形しているので元の断面には戻らず、後者は全長を引き出して巻き直すだけで解消します。先に見分けておかないと、戻らないものを直そうとして折れ目を増やすことになります。本記事では、ねじれの2タイプの切り分け・原因別の直し方・熱や逆曲げが効かない理由を解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

コンベックスのねじれは2タイプに分かれる

同じ「ねじれ」でも、テープ側で起きているのか、ケースの内側で起きているのかで手当てがまったく変わります。まずはどちらなのかを決めてください。

テープ自体が変形しているねじれ

コンベックスのテープは平らではなく、幅方向に反った断面を持っています。この反りが一部でも潰れると、そこから先は自分を支えられなくなり、伸ばした瞬間に回って目盛が上を向かなくなります。踏んだ、挟んだ、ねじったまま引いた、といった力が1回かかっただけでも折れ目は残ります。金属が塑性変形しているので、見た目に折れ線が走っているなら、その箇所は戻りません。

ケースの中で巻きがずれているねじれ

巻き戻しを一気に放すと、テープがケース内で正しい向きに重ならずに巻かれることがあります。すると出口の隙間を斜めに通ることになり、引き出した直後から傾いたり、巻き取りの途中で「カタッ」と止まったりします。テープを拭かずに使い続けて砂や粉じんを巻き込んだ場合も、同じように巻きが乱れます。こちらは変形ではないので、巻き直せば直ることがほとんどです。

ねじれの原因はテープの見た目で切り分ける

切り分けは、テープを一度に全部出さず、1mずつ引き出して確かめると早いです。引き出す長さを変えても毎回同じ位置で回るなら、その位置のテープが変形しています。逆に、長さに関係なくケースの出口付近から斜めに出てくる、巻き取り時だけ抵抗があるという場合は、内側の巻き乱れを疑ってください。

テープの表面も見ます。縦方向に走る折れ線、コートが帯状に剥げて地金が光っている箇所があれば、そこで湾曲が死んでいます。ナイロンコートテープを使ったシンワ測定のフィットギアのような機種でも、コートが摩耗で抜ければ同じで、剥げた部分からねじれが出やすくなります。

先端の爪が前後にカタカタ動くのは、故障ではありません。押し当てて測るときと引っ掛けて測るときで爪の厚みぶんの差が出るため、それを打ち消すように爪が動く仕組みで、0点補正移動爪と呼ばれます。動くこと自体は正常なので、ここをガタだと思って締め付けないでください。爪のかかりで読みがどう変わるかは、コンベックスの使い方で解説しています。

ねじれの直し方は原因で変わる

巻き乱れは全長を引き出して巻き直す

テープを床や作業台に沿わせて全長引き出し、ねじれがないことを目で追ってから戻します。戻すときは指をテープに軽く添えて速度を落とし、途中でロックを掛けながら少しずつ送ると、ケース内で重なりが揃います。砂を噛んでいるようなら、乾いた布でテープを挟んで拭きながら巻き取ってください。濡れた直後なら、伸ばした状態で乾かしてから巻きます。水洗いを前提に作られているのはテープとバネがステンレス製のタフギアHGシリーズで、それ以外の機種を水に浸けるのは避けたほうが無難です。

折れとクセは戻らないので使い方を変える

変形している箇所の湾曲を手で戻そうとしても、元の断面には戻りません。現実的な手当ては2つで、折れ目より手前の長さだけで使うか、買い替えるかです。5.5mのうち先端2mしか使わない作業なら当面は持ちますが、折れ目をまたいで伸ばすたびに金属疲労が進みます。なお折れた縁や切り口は鋭いので、素手でテープを握ったまま滑らせないでください。手を切ります。

熱・逆曲げ・注油で直そうとしても戻らない

ねじれの対処としてよく挙がる方法のうち、効果が薄いものをはっきり書いておきます。

  • ドライヤーやアイロンで温める … 湾曲は熱で元に戻りません。表面のコートや目盛の印刷を傷めるだけで、読みにくさが残ります。
  • 折れ目を逆方向に曲げる … 一度潰れた断面は反対に曲げても復元せず、折れ線が1本増えます。
  • 潤滑剤をテープに吹く … 巻き取りは軽くなったように感じても、テープが滑って持ちにくくなり、油が埃を呼びます。目盛の上に膜が残るのも不利です。
  • 粘着テープで折れ目を補強する … 厚みが出るぶん巻き径が変わり、ケース内で余計に擦れます。測る位置にその厚みが乗ることにもなります。

ケースを開けてバネを巻き直す手順を紹介している情報もありますが、バネは圧縮された状態で収まっていて、外れると戻せなくなります。中を開ける前に、交換したほうが早い状態かどうかを判断してください。

買い替えどきの見極めと、次に選ぶテープの条件

買い替えに踏み切る目安は、折れ目が複数ある、目盛が読めない区間がある、爪が曲がって先端が面に密着しない、ロックが掛からない、のどれかに当てはまったときです。どれも測った値そのものに影響するので、使い続ける理由がありません。

次に選ぶときは、テープの表面処理を先に見てください。シンワ測定の場合、フィットギアはスマートギアに比べてメートル目盛がJIS1級で、摩耗に強いナイロンコートテープを使っています。水や泥がかかる現場が多いなら、テープとバネがステンレス製で水洗いできるタフギアHGシリーズが候補になります。テープ材質ごとの違いは巻尺のテープの材質で解説しています。

長さも見直しどころです。常に5.5mまで伸ばす作業なら、引き出す回数が増えるぶんテープの傷みも早くなります。剛性を上げた厚手テープを持つ機種も含めて、タジマのコンベックスの型番で選び分けを解説しています。コンベックスと巻尺の役割分担から見直したい場合は、コンベックスとメジャーの違いが出発点になります。

よくある質問

ねじれたコンベックスで測った寸法はそのまま使えますか

目盛の刻みそのものはねじれでは変わりませんが、折れた位置ではテープが面に密着せず、読む位置が斜めになります。爪のかかり方も安定しません。残り代のない寸法を出すときは、直尺や別のコンベックスと突き合わせて確かめてください。

校正に出せばねじれは直りますか

校正は長さが許容差に入っているかを確認する作業で、修理ではありません。コンベックスのような湾曲テープはJCSS校正の対象外で、シンワ測定のフィットギアや極立、ライトギアも一般校正での対応になります。校正証明書は通常は付属せず、有償で別途依頼する形です。

修理には出せますか。費用はどのくらいですか

メーカーの窓口に相談してください。シンワ測定はサービスセンター(0120-305143)が直接の連絡先になっています。費用は機種と症状で変わり、見積を取るまで確定しません。修理費用の目安を示した公開資料は確認できませんでした。

まとめ

ねじれを見たら、毎回同じ位置で回るのか、出口付近から斜めに出るのかをまず確かめてください。前者はテープの変形で元に戻らず、後者は全長を引き出して指を添えながら巻き直せば解消します。熱や逆曲げ、注油はどれも湾曲を戻す手段にはならず、表面を傷めるぶん不利になります。ぜひ本記事の切り分けの手順を参考に、直せるねじれと買い替えるべき状態を見分けてください。

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