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騒音計とは?普通騒音計と精密騒音計の違いと選び方

騒音計を選ぶとき最初に決まるのは、測定範囲でも記録機能でもなく、測った数値を誰に見せるかです。自分で部屋の音を確かめるだけなら等級はほとんど関係ありませんが、行政や相手方に提出する前提なら、検定を受けた機器でないと数値そのものが通りません。

規格の側はJIS C 1509-1:2017でクラス1とクラス2の2つに分かれ、計量法ではそれぞれ精密騒音計・普通騒音計にあたります。さらに同じ音を測っても、A特性とC特性のどちらで重み付けするか、時間重み付けがFかSかで表示される値は変わります。本記事では、クラス1とクラス2の違い・検定と校正の使い分け・A特性の設定・マイクを置く位置を解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

騒音計とデシベル計は同じ道具の別名

規格上の正式な呼び名は「サウンドレベルメータ(騒音計)」で、JIS C 1509-1:2017の表題がこの形になっています。この規格は国際規格のIEC 61672-1:2013に対応したもので、騒音計が満たすべき仕様はここで定められています。売り場ではデシベル計・騒音測定器・サウンドレベルメータといった複数の名前が並びますが、名前の違いで性能が分かれるわけではありません。

騒音計が測っているのは空気の圧力変化、つまり音圧で、単位はdB(デシベル)です。ただし生の音圧をそのまま表示しても人の感じ方とは合わないので、周波数ごとに重み付けをかけた値を読みます。A特性で重み付けした値が、一般に騒音レベルと呼ばれるものです。つまり同じ機械でも設定次第で出てくる数字が違うため、機種選びと同じくらい設定の理解が要ります。

騒音計の等級はクラス1とクラス2の2タイプ

規格が分けているのはクラス1とクラス2

JIS C 1509-1は、騒音計をクラス1とクラス2の2タイプに分けています。クラス1のほうが許容される誤差の幅が狭く、対応する周波数の範囲も広く取られていますが、具体的な許容差の数値は規格本文で定められているため、ここでは数値を挙げません。等級ごとに何がどこまで変わるかはクラス1とクラス2の仕様差で解説しています。

計量法では精密騒音計と普通騒音計

計量法の側ではクラス1が精密騒音計、クラス2が普通騒音計にあたります。2005年に規格が統合された際、JIS C 1509-1からはこの2つの呼称による区分の記述が外れたという解説がありますが、計量法の枠組みでは今も精密・普通という呼び方が使われます。カタログで「普通騒音計」と書かれていたら、クラス2に相当する製品だと考えてください。

なお環境省の騒音測定マニュアルでは、JIS C 1509-1に適合する騒音計が使えない場合に限り、旧規格であるJIS C 1502またはJIS C 1505に適合する騒音計を使ってよいとされています。手元に古い機器がある場合は、この代替の扱いにあたるかどうかを確認してください。

騒音計の検定と校正はまったく別の手続き

騒音計は計量法の特定計量器に指定されています。取引や証明に使う測定では検定を受けた機器が前提になり、その技術基準は特定計量器検定検査規則で定まっていて、2015年の改正でJIS C 1516が引用されるようになりました。検定は国の制度として機器の合格を確認するもので、有効期間の管理も含めて扱いが決まっています。

一方の校正は、基準となる音源や校正器を使って表示値のずれを確認し、必要なら調整する作業です。検定を受けていない機器でも校正はできますが、校正したからといって検定済みになるわけではありません。自分の現場の状況を把握したいだけなら校正で足り、苦情の申し立てや行政への報告に使うなら検定済み機器を手配する、という順で考えてください。費用の持ち方や依頼の流れは校正と検定の違いと依頼手順で解説しています。

A特性とC特性で表示値が変わる理由

周波数重み付けにはA特性とC特性があり、環境騒音の評価はA特性が基本です。A特性は人の耳が鈍い低音域を大きく落として重み付けするため、同じ音でも低周波成分が多いほどC特性より小さい値になります。工場設備や空調の唸り、重低音の響きを問題にしたい場合は、A特性だけで測ると実感とかけ離れた数字が出ることがあります。

時間重み付けにはF(fast)とS(slow)があり、応答の速さが違います。環境省のマニュアルでは、時間重み付け特性Sの騒音レベルを0.1秒以下でサンプリングして連続記録できるものをⅠ型、積分平均型をⅡ型とする区分が示されています。測定の報告書に特性の記載を求められることがあるので、どの設定で測ったかは必ず控えてください。どちらで測るかの判断はA特性とC特性の使い分けで解説しています。

騒音計のタイプ別、どれが誰向きか

普通騒音計(クラス2相当)

現場の状況を自分で把握したい人、作業環境の目安を知りたい人に向きます。騒音の有無や増減の傾向を見るには十分で、持ち運びやすい形の製品が多くあります。提出資料に使う前提がないなら、まずここから検討してかまいません。

精密騒音計(クラス1相当)

測定結果を第三者に示す立場の人、周波数分析まで求められる業務向けです。価格は普通騒音計より上の帯になり、校正や管理の手間も増えます。必要がないのに選ぶと、運用コストだけが残ります。

記録・データ出力に対応した機種

時間帯ごとの変化を示したい場合や、長時間の連続測定が要る場合に向きます。数値を紙に書き写す作業が消えるので、測定回数が多いほど差が出ます。記録間隔や保存件数は機種ごとに違うため、必要な測定時間から逆算してください。測定範囲や記録仕様の見方はデジタル騒音計の測定範囲と記録機能で解説しています。

スマートフォンのアプリ

今この場で何となく大きさを知りたいときには使えます。ただしアプリは計量法の検定を受けた計量器ではなく、端末のマイクは通話用に作られているため、専用機と同じ値が出る保証はありません。使える場面の線引きはアプリと専用機の差で解説しています。

選ぶ順番は測った数値の使い道から逆算

最初に決めるのは、その数値を誰に見せるかです。行政や相手方への提出が絡むなら検定済み機器が前提になり、ここで候補はかなり絞られます。自分の確認で終わるなら、等級はクラス2で足りることがほとんどです。

次に考えるのが使用日数で、数日の測定のために購入すると校正や保管の負担だけが残ります。年に何回使うかが見えない段階なら、レンタルと購入の分かれ目で解説している日数の目安を先に確認してください。そのうえで、記録機能の要否、測りたい音に低周波が含まれるかどうか、測定範囲と電源の持ち時間を順に詰めていくと、残る候補は数機種になります。

マイクの位置と周囲の反射で数値は動く

同じ部屋で同じ音源を測っても、マイクを壁際に寄せれば反射が加わって値は上がります。手で持って測ると測定者の体そのものが反射面になるので、できるだけ腕を伸ばすか三脚に据えてください。三脚を立てるときは脚を開いて接地を確かめ、ケーブルに足を引っ掛けない位置に置きます。

屋外では風の影響も無視できません。マイクに風が当たると実際の騒音とは関係のない値が乗るため、ウインドスクリーンを付けた状態で測ります。測る高さや音源からの距離は、何を評価したいかで決まります。測定位置の取り方と数値の読み方は騒音測定の目安と測る位置で解説しています。

よくある質問

アプリで測った数値は証拠として使えますか

提出先が受け付けるかどうかは相手の判断になりますが、アプリは計量法の検定を受けた計量器ではありません。取引や証明にあたる場面では検定済みの騒音計で測り直すことになるため、記録を残す段階から専用機を用意しておくほうが確実です。

校正はどのくらいの間隔で必要ですか

推奨される間隔はメーカーや使用状況で異なり、一律の年数は示せません。落下させた後や、表示が以前と明らかに違うと感じたときは、間隔にかかわらず確認してください。

クラス2の普通騒音計では近所の音の測定に足りませんか

状況を把握して話し合いの材料にするだけなら、クラス2で測った値でも傾向は分かります。行政へ申し立てる段階になると検定済み機器による測定を求められることがあるので、提出が視野に入った時点で確認してください。

A特性とC特性のどちらで測ればよいですか

環境騒音の評価はA特性が基本です。空調や設備の低い唸りが問題になっている場合は、A特性の値に加えてC特性でも測り、両方の差を見ておくと音の性質が分かります。

まとめ

騒音計選びで最初に分かれるのは測定範囲や記録機能ではなく、その数値を自分の確認に使うのか、第三者に示すのかという一点です。提出が絡むなら検定済み機器が前提になり、校正を済ませただけでは代わりになりません。等級はJIS C 1509-1のクラス1とクラス2、計量法では精密騒音計と普通騒音計という2つの呼び方で整理されています。ぜひ本記事の選ぶ順番と測定位置の注意を参考に、自分の用途に足りる仕様を決めてください。

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