日置の検相器PD3129はどんな機種?仕様と使える3つの場面
検相器を日置電機(HIOKI)で探すと、候補は思ったより早く尽きます。
現行で並ぶのはPD3129・PD3129-10・PD3259-50の3型番で、絶縁抵抗計のIRシリーズやクランプメータのCMシリーズのような枝分かれがありません。
選ぶ側で決めるのは、電圧計が要るかどうかと、校正証明書を含む構成にするかどうかの2点に絞られます。
もうひとつ、検索の入口でつまずく点があります。
HiKOKI(工機ホールディングス・旧日立工機)は綴りが1字違いの別会社で、こちらは電動工具のメーカーです。
本記事では、3型番の違い・PDで始まる型番の読み方・HiKOKIとの取り違え・買う前に確認する点を解説します。

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
絶縁抵抗計から検相器まで同じ窓口で揃うのが日置電機
日置電機は電気測定器の国内メーカーで、絶縁抵抗計・接地抵抗計・クランプメータ・検電器・検相器を横断して持っています。
竣工検査や定期点検では、絶縁抵抗を測り、接地抵抗を測り、相順を確かめるところまでが一連の作業になります。
この一連を同じメーカーで揃えられることが、日置が選ばれている実際的な理由です。
型番で言えば、絶縁抵抗計はIR4051やIR4052、クランプメータはCM4141-50やCM4371-50、接地抵抗計はFT6031-90、検電器は3481と3480、そして検相器がPD3129系とPD3259-50になります。
絶縁抵抗計のIR4051は新JIS認証の5レンジ(DC50/125/250/500/1000V)で確度±4%rdg.、コンクリート上1mからの落下に耐える設計といった仕様が公開されていて、同じ作りの思想が他の製品にも通っていると考えられます。
ただし検相器の個別仕様については、PD3259-50が電圧計付きであること以外、対応電圧や測定方式まで含めた詳細を今回は確認できませんでした。カタログの数値で比べたい場合は、メーカーの製品ページか取扱説明書で型番ごとに当たってください。
現行の検相器はPD3129・PD3129-10・PD3259-50の3型番
販売店の現行一覧に並んでいるのは次の3つです。まず押さえておきたいのは、PD3129とPD3129-10が同じPD3129の構成違いであって、別機種ではないという点になります。
| 型番 | 位置づけ | 向いている人 |
|---|---|---|
| PD3129 | 基本構成 | 相順の確認だけで足りる人 |
| PD3129-10 | PD3129の構成違い(内容は未確認) | 付属品やセット内容を指定して買う人 |
| PD3259-50 | 電圧計付き | 相順と電圧を1台で見たい人 |
PD3129-10の「-10」が何を含む構成なのかは、今回参照した範囲では分かりませんでした。
見積や発注で型番を指定するときは、付属品リストまで含めて販売店に確認したほうが確実です。
そもそも検相器が何を判定する道具なのかから整理したい場合は、検相器の役割と選び方の軸で解説しています。
電圧計が要るかどうかで選ぶ型番が変わる
相順を確かめるだけならPD3129系
三相誘導電動機の回転方向を合わせる、盤の結線を入れ替えたあとに相順が戻っているかを見る。
この用途だけなら、判定表示があれば用は足ります。
電圧の数値は別に持っているテスターやクランプメータで読めばよく、検相器側に数値表示を求める理由はありません。
相順と電圧をまとめて見るならPD3259-50
電圧計付きのPD3259-50は、相順の判定と同時に線間電圧の確認ができる構成です。
持ち込む道具を減らしたい点検業務や、1人で盤の前に立つ時間が長い作業では、持ち替えが1回減るぶん作業が速くなります。
反対に、電圧測定はテスターでやると決めているなら、機能が重複します。
高圧の受電設備は別の手順になる
キュービクル内の高圧側で相順を見る場合は、低圧用の検相器をそのまま当てることはできません。使う機器も安全確認の段取りも変わるため、高圧側で相順を確かめる手順で解説している内容を先に確認してください。
日置の型番はPDで始まり、末尾の数字が構成違いを示す
日置電機の型番は、製品カテゴリごとに頭のアルファベットが決まっています。
絶縁抵抗計はIR、接地抵抗計はFT、クランプメータはCM、検相器はPDです。
検電器だけは3481・3480のようにアルファベットが付かない4桁数字で、クランプメータの3280-10Fのように旧シリーズも4桁数字のまま併売されています。
末尾のハイフン以降は構成違いを表します。
日置全体で見ると、-90はワイヤレスアダプタを含むセット、-50は校正証明書一式が付くモデルに使われています。
クランプメータのCM4141-50とCM4141-90、絶縁抵抗計のIR4052-51が分かりやすい例です。
ただし、同じ規則が検相器のPD3259-50やPD3129-10にそのまま当てはまるかどうかは確認できませんでした。
校正証明書が必要な現場では、「-50が付いているから付属している」と判断せず、販売ページの付属品欄を読んでから発注してください。
証明書は後から単体で取り寄せると手間も日数もかかります。
日置電機(HIOKI)とHiKOKIを取り違えない
検索でいちばん時間を取られるのがここです。
HIOKIは日置電機、HiKOKIは工機ホールディングス(旧・日立工機)で、まったくの別会社になります。
綴りが1字違いのうえ、どちらも電気まわりの道具を扱っているため、型番を打ち込んだつもりで違うメーカーの商品一覧を見ていた、という事態が起きます。
見分け方は扱っている製品で考えるのが早いです。
日置電機は測定器のメーカーで、検相器・絶縁抵抗計・クランプメータ・検電器を作っています。
HiKOKIはインパクトドライバーや丸ノコといった電動工具のメーカーで、検相器は作っていません。
検相器を探していてHiKOKIの型番に行き着いたら、それは別カテゴリの商品です。
型番の頭文字を手がかりにするのも確実で、検相器ならPDから始まる型番を探せば日置の製品に絞り込めます。
買う前に確認したいのは測定方式と現場の電圧
検相器には、端子に直接クリップをつないで判定するタイプと、電線の外側から判定する非接触タイプがあります。
活線に触れずに済む非接触タイプは作業が速い反面、分かることの範囲に限りがあり、電線の太さや配置によっては判定が出ないこともあります。
それぞれの限界については非接触タイプで分かる範囲と接触式との違いで解説しているので、現場の条件に合うほうを選んでください。
日置の各型番がどちらの方式なのかは、製品ページの仕様欄で型番ごとに確認が要ります。
次に見るのが対応する電圧範囲で、低圧の三相200Vが中心なのか、400V系も含むのかで候補が変わります。この範囲は機種ごとに決まっていて、超えた電圧に当てることはできません。
そのうえで、同じ点検で電流値も測るなら、検相器とは別にクランプメータが要ります。日置はCM4141-50やCM4371-50などAC専用とAC/DC両用を揃えていて、選び分けの考え方はクランプメーターの選び方の軸で解説しています。
よくある質問
日置の検相器は何種類ありますか
販売店の現行一覧で確認できたのはPD3129・PD3129-10・PD3259-50の3型番です。このうちPD3129とPD3129-10は同じ機種の構成違いで、電圧計が付くのはPD3259-50になります。
PD3129とPD3259-50はどちらを選べばいいですか
相順の判定だけで足りるならPD3129系、相順と線間電圧を1台で見たいならPD3259-50です。電圧はテスターで読むと決まっているなら、電圧計は重複する機能になります。
HiKOKIの検相器を探しているのですが見つかりません
HiKOKI(工機ホールディングス)は電動工具のメーカーで、検相器は作っていません。
探しているのは日置電機(HIOKI)の製品だと考えられます。
型番がPDで始まっていれば日置の検相器です。
校正証明書は付いてきますか
日置の他カテゴリでは末尾-50が校正証明書一式付のモデルに使われていますが、PD3259-50の-50がそれを指すかは確認できませんでした。証明書が必要なら、購入前に販売店へ付属品の内容を問い合わせてください。
検相器の当て方そのものを知りたいのですが
結線する順番と判定表示の読み方は機種を問わず共通する部分が多く、検相器の接続手順と判定の読み方で解説しています。
まとめ
日置電機の検相器は現行で3型番しかなく、選ぶ基準は電圧計が要るかどうかと、校正証明書を含む構成にするかどうかに絞られます。測定方式や対応電圧といった個別の仕様は今回確認できなかったため、製品ページの仕様欄で型番ごとに当たるのが確実です。
そのうえで、検索の入口でHiKOKIと取り違えないことだけは先に押さえておいてください。ぜひ本記事のPD型番の読み方と選び分けを参考に、現場の電圧と作業内容に合う1台を絞り込んでください。



