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日本製のデジタルテスターはどれ?三和と日置の違いを解説

「日本製」と書かれたデジタルテスターを探すとき、最初に確かめたいのは本体の組み立て地ではなく、メーカーがどこの国の会社かという点です。

国内メーカーの製品でも、生産は海外工場で行われていることがあり、商品ページの「日本製」が設計まで含むのか、最終組立だけを指すのかは表記からは分かりません。

テスターで実際に安全を左右するのはCAT区分(測定カテゴリ)とその耐電圧、そして校正の体制で、この3つは原産地の表記とは別の欄に書かれています。

本記事では、日本製という表記が何を保証しているのか・CAT区分と耐電圧の読み方・国内メーカーと海外メーカーで基準がずれる理由・パッケージのどこを見れば確認できるかを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

デジタルテスターの「日本製」が指している範囲

製品に付く原産国表示は、家庭用品品質表示法や関税関連の規則にもとづいて「最終的に実質的な変更が加えられた国」を書くもので、設計・開発がどこで行われたかとは別の情報です。

国内メーカーが自社で回路を設計し、海外の自社工場または委託先で組み立てた製品は、原産国表示としては海外になります。

逆に、部品の大半を輸入して国内で組み立てた製品が「日本製」と表示されることもあります。

そのため、商品ページの「日本製」という語だけでは、設計が国内なのか、組立が国内なのか、どちらとも判断できません。買う側が読み分けたいのは、次の3つの表記です。

表記意味どこで確認するか
原産国 日本/Made in Japan最終的な製造工程が国内で行われた本体裏面のラベル、外箱の側面
日本メーカー/国内ブランド販売・設計元が日本の会社。製造地は別取扱説明書の発行元、メーカー公式サイト
国内校正済/検査証付き出荷前の校正または検査を国内で実施同梱の検査成績書、販売店の商品説明

この3つは重なることもあれば、1つだけのこともあります。「日本メーカーだから日本製」と読み替えないでください。

日本製かどうかより先に見るCAT区分と耐電圧

テスター選びで最初に決まるのは、測る回路の場所です。IEC 61010-1にもとづく測定カテゴリは、電源から遠い場所ほど数字が小さくなるように決められていて、同じ回路でも設置場所によって想定する過渡過電圧が変わります。

カテゴリは測る場所で決まる

CAT IIはコンセントに挿す機器側、CAT IIIは建物内の分電盤から先の固定配線、CAT IVは引込口や屋外の架空線側を指します。

数字が大きいほど、同じ電圧でも想定される瞬間的なサージが大きく、テスター内部の絶縁距離やヒューズの設計が厳しくなります。

分電盤を触るのにCAT IIの製品を使うのは、電圧の数値が足りていても区分として合いません。

電圧値とセットで読む

カテゴリ表記は「CAT III 600V」のように電圧とセットで書かれており、片方だけでは意味が決まりません。

CAT III 600VとCAT II 1000Vでは、数字の大きいほうが安全とは言えず、前者のほうが分電盤での使用には適しています。

選び分けの考え方はCAT区分と真の実効値で選ぶデジタルテスターの選び方で解説しています。

国内メーカーと海外メーカーで表記の基準がずれる理由

同じ規格に準拠していても、カタログに書く内容はメーカーの方針で変わります。

確度の表記はその代表で、「±(0.5%rdg+3dgt)」のように読み値に対する割合と最下位桁の数で書くのが一般的ですが、適用される温度範囲や測定レンジを注記でしか書かない製品もあります。

rdgは読み値、dgtは表示の最下位桁を指します。

加えて、安全規格については「IEC 61010準拠」と自社判断で書く場合と、第三者認証機関の試験を通して認証マークを取得している場合があり、カタログ上はどちらも「準拠」と読めてしまいます。認証の有無を確かめたいときは、取扱説明書の規格欄に認証機関名や認証番号が書かれているかを見てください。

確度の数値だけを並べて機種を比べると、測定条件の違いを無視した比較になります。比べるなら、同じ測定レンジ・同じ温度条件での値かを先にそろえてください。

日本製を選んでも、条件が合っていないと起きること

原産地だけで選ぶと、実際の作業で足りない部分が出ます。起きやすいのは次の3つです。

  • CAT区分が作業場所に足りず、分電盤やブレーカー一次側で使えない
  • 真の実効値(True RMS)に対応しておらず、インバータ機器の電流・電圧がずれて表示される
  • 交換用ヒューズや専用テストリードが国内で手に入らず、断線時に本体ごと使えなくなる

3つ目は意外と起こります。

安全規格に適合したテスターのヒューズは、一般的なガラス管ヒューズではなく遮断容量の大きい専用品が指定されていて、代用品を入れると安全設計が成立しません。

購入前に、そのメーカーが交換部品を国内で供給しているかを確かめてください。

国内メーカーの製品が選ばれる理由の一つがここにあります。

なお、抵抗レンジは回路に電圧が残っていると正しい値が出ず、テスター側を壊すこともあります。測る前の手順は抵抗測定で電源を切る理由と正しい手順で解説しています。

デジタルテスターの表記はどこに書かれているか

確認する場所は決まっています。

本体裏面のラベルには原産国とCAT区分、定格電圧、認証マークが印刷されており、ここが一次情報です。

外箱には同じ内容が大きく書かれていることが多く、店頭ではこちらのほうが読みやすいでしょう。

確度や測定レンジの詳細、使用温度範囲は取扱説明書の仕様一覧にまとまっています。

通販で買う場合は、商品ページの仕様表に加えて、メーカー公式サイトの製品ページとPDFの取扱説明書を照らし合わせてください。

販売店のページだけに書かれていてメーカー側に記載がない数値は、転記の誤りが混ざることがあります。

校正については、出荷時の検査成績書が同梱されるかどうかと、校正サービスを受け付けているかどうかが別の話です。業務で使うなら、メーカーまたは代理店が有償校正を受け付けているかを先に調べておくと、後の運用が楽になります。

用途から機種を一意に決める手順

選ぶ順番を固定すると迷いません。まず作業場所からCAT区分を決め、次に測る対象で機能を決め、最後に原産地やメーカーの所在を見ます。

作業場所から区分を決める

住宅やビルの分電盤から先を触るならCAT III、引込口や受電設備に近い側ならCAT IVが必要です。

電子基板や機器内部だけを測るならCAT IIで足ります。

電気工事士として実務に入るなら、電気工事士の試験と実務で使うテスターに必要な機能で、資格試験と現場で求められる機能の差を解説しています。

測る対象で機能を決める

インバータ搭載の空調やモーター回路を測るなら真の実効値対応が前提になります。

導通確認が中心なら、ブザーの応答が速い機種を選んでください。

電流を測りたいが回路を切りたくない場合は、テスターではなくクランプメーターの選び方で扱っている挟み込み式のほうが向いています。

最後に製造地と供給体制を見る

ここまでで候補が数機種に絞れたら、原産国表示、国内での部品供給、校正の受付窓口を比べてください。この順番であれば、「日本製を選んだのに現場で使えない」という組み合わせにはなりません。

よくある質問

日本製のデジタルテスターは海外製より精度が高いですか

原産国と確度は別の項目なので、製造地だけで精度の優劣は決まりません。

比べるときは、カタログの確度表記(±(◯%rdg+◯dgt))と、その値が適用される温度範囲・測定レンジをそろえて読んでください。

同じ条件での比較でなければ数値の大小に意味がありません。

国内メーカーの製品なら交換部品は必ず手に入りますか

必ずとは言えません。

生産終了からの経過年数で部品の供給が終わることがあり、取扱いも販売店や時期で変わります。

購入前にメーカーの製品ページで補修部品の型番が公開されているかを確認し、分からなければ販売店に問い合わせてください。

CAT区分の表示がない製品は使ってはいけませんか

区分の表示がないテスターは、どの場所までの過渡過電圧を想定して設計されたのかが分かりません。

商用電源につながる回路の測定には使わないでください。

電圧があるかどうかの確認だけであれば、検電器の低圧と高圧の違いと選び方で解説している専用の検電器のほうが手順として安全です。

まとめ

デジタルテスターの「日本製」は最終製造工程がどこかを示す表記で、設計元や確度、安全規格の認証とは別の欄に書かれています。

先に決めるのは作業場所に対応したCAT区分と耐電圧で、原産地や国内メーカーかどうかを見るのはその後です。

交換ヒューズや専用テストリードが国内で手に入るか、校正を受け付ける窓口があるかまで確認しておくと、長く使えます。

ぜひ本記事のCAT区分の読み方と確認場所を参考に、自分が触る回路に合う1台を選んでください。

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