SHARE:

ミツトヨのノギスはどれ?型番の読み方と用途別の選び方

ミツトヨのノギスを型番から探すとき、最初に決まるのは精度ではなく測定範囲の帯です。CD-15AXRのような標準帯(150〜300mm)と、CD-100Cのような0〜1000mmの長尺帯は、どちらもABSデジマチックキャリパという同じ呼び名を持ちながら、シリーズ名がCD-AXとCD-Cで分かれています。

さらにC形と呼ばれる区分にはCDC-P20・CDC-P30という保護等級IP67の防水タイプがあり、水やクーラントがかかる場所を想定した作りになっています。型番の頭2〜3文字を読めるかどうかで、カタログの絞り込み速度がまるで変わります。

本記事では、ミツトヨのノギスの土台にあるABS方式・CD-とCDC-の読み分け・公式カタログで確認できなかった呼び名の扱いを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ミツトヨのノギスを支えるABS方式とは何か

株式会社ミツトヨは精密測定機器の国内最大手で、ノギス(キャリパ)・マイクロメータ・ハイトゲージ・デプスゲージ・内径測定器・ダイヤルゲージを横断して持っています。

測る道具だけではなく、ゲージブロックや基準測定工具、精密石定盤といった測定基準器・校正機器まで自社の製品に含まれるので、測定器とそれを合わせるための基準を同じメーカーで揃えられます。

これが「とりあえずミツトヨ」と名指しで検索される理由のひとつです。

デジタルノギスを選ぶうえで型番に直結するのが、ABS(アブソリュート)という方式です。

絶対位置を持つエンコーダを使うため、電源を入れ直しても原点合わせが要りません。

型番の頭に付く「ABS」や「CD-」がこのタイプで、スライダを動かしたまま電源が切れても、再び入れた時点の位置をそのまま表示します。

この一点は、日に何度も電源を落として使う現場ほど差が出ます。

ゼロ点を取り直す手間が消えるぶん、原点がずれたまま読んでしまう取り違えも起きにくくなります。

ノギス全般の判断軸を先に押さえたい場合は、ノギスの選び方で最小読取値と測る場所からの絞り込みを解説しています。

CD-とCDC-で分かれるミツトヨのノギスの型番

ミツトヨのノギスは、公式のカテゴリとしては標準ノギス・長尺(大形)ノギス・専用ノギス・アクセサリの4区分です。

標準ノギスはさらにデジマチック(デジタル表示)・バーニヤ(目盛読み)・ダイヤル(文字板読み)の3タイプに分かれます。

型番で見分けるときは、頭の「CD-」がABSデジマチックキャリパ、「CDC-」がC形という区分だと覚えると早いです。

製品ページで実在を確認できたシリーズ

シリーズ型番の例と仕様向いている人
ABSデジマチックキャリパ CD-AXCD-10APX/CD-15AXR/CD-20AXWW/CD-30AX(150〜300mmの標準帯)日常的な外径・内径・深さを測る人
ABSデジマチックキャリパ CD-CCD-45C/CD-60C/CD-100C(CD-100Cは0〜1000mm・最小表示量0.01mm)標準帯では届かない大きな部材を測る人
C形ノギス CDC-CCDC-45C/CDC-60C/CDC-100C(最小表示量0.01mm)長尺帯でC形を指定されている人
C形ノギス CDC-PCDC-P20/CDC-P30(保護等級IP67)水やクーラントがかかる場所で使う人

末尾の数字と記号の読み方

末尾の数字は測定範囲の目安で、CD-15なら150mm、CD-100Cなら1000mmという対応です。

AXは標準の150〜300mm帯、Cは長尺帯を示します。

末尾のPは防水(IP67)で、RやWWは付加機能の違いを表しますが、何が付いているかは型番ごとに製品ページを確認してください。

測定範囲そのものの決め方はノギスのサイズの選び方で、150mmで足りる条件から解説しています。

用途から見たミツトヨのノギスの選び分け

水やクーラントがかかる場所で使うなら

切削液が飛ぶ機械の脇に置いて使うなら、保護等級が表記されているCDC-P20・CDC-P30が候補です。

IP67は粉じんの侵入を防ぎ、一定条件下の水没にも耐える等級ですが、測定面に付いた切削油や切粉はそのまま読みの誤差になります。

等級に関係なく、当て面は毎回拭いてから測ってください。

300mmを超える部材を測るなら

長尺帯ではCD-45C・CD-60C・CD-100Cと、C形のCDC-45C・CDC-60C・CDC-100Cが並びます。

最小表示量はいずれも0.01mmで、測定範囲が伸びても読み取りの細かさは変わりません。

ただし本体が長くなるほど、どこを持ってどう当てるかで読みが動きます。

測り方の基本を固めたい場合はノギスの使い方で外径・内径・深さ・段差の当て方を解説しています。

デジタルか目盛読みかで迷うなら

電源を入れ直しても原点合わせが要らないというABSの利点は、デジマチックを選んだときにだけ得られるものです。

反対にバーニヤやダイヤルは電池を必要としないので、使用頻度が低くて電池切れを気にしたくない用途では選びやすくなります。

0.01mmより細かく読みたい、あるいは寸法公差が厳しい部品を見るなら、マイクロメーターの選び方で0.001mmの要否から検討するほうが近道です。

型番の確認場所とカタログ表記のゆれ

ミツトヨの公式表記は「マイクロメータ」「ノギス(キャリパ)」で、長音符を付けません。検索するときは「マイクロメーター」でも問題なくたどり着きますが、シリーズ名や型番を控えるときは公式表記のまま書き写しておくと、販売店への問い合わせや替測定子の注文で取り違えが起きません。

手元の個体が何なのか分からないときは、コードNo.を探します。

表示位置は製品によって違い、防熱カバー・本体裏面・文字板のいずれかに入っています。

ミツトヨの公式サイトには型番(符号・コードNo.)の確認方法を案内するページがあるので、中古品や借り物で見当が付かないときはそこから当たれます。

なお、シリーズ名の全量は公式のカテゴリページには出ていません。

通販サイトなどで見かける「クーラントプルーフ」「スーパーキャリパ」といった呼び名は、公式のカテゴリページでは確認できませんでした。

型番で特定できない呼称だけを頼りに買うと、防水の有無や測定範囲が想定と食い違う可能性があります。

購入前にコードNo.と測定範囲を突き合わせてください。

よくある質問

CD-とCDC-は何が違いますか

CD-はABSデジマチックキャリパ、CDC-はC形という別区分の呼称です。

長尺帯ではCD-45C/CD-60C/CD-100CとCDC-45C/CDC-60C/CDC-100Cが同じ測定範囲帯に並ぶので、型番の頭を見ないと混同します。

最小表示量はどちらも0.01mmです。

防水のノギスはどれですか

C形のCDC-P20とCDC-P30が保護等級IP67です。

末尾のPが防水を示します。

ただし等級は水やほこりの侵入に対するもので、測定面に油膜や切粉が残っていれば読みはずれます。

電池を交換すると原点が狂いますか

ABSは絶対位置を持つエンコーダなので、電源を入れ直しても原点合わせは要りません。それでも交換手順や電池の種類は型番ごとに決まっているため、同梱の取扱説明書で確認してから作業してください。

シンワ測定など他社と迷っています

測定範囲と最小読取値が同じなら、あとは防水等級・表示方式・修理や替部品の入手しやすさで比べることになります。国産の比較対象を見たい場合はシンワ測定のノギスでデジタルとアナログの選び分けを解説しています。

買ったあとの保管で気をつけることはありますか

測定面を当てたまま引き出しに放り込むと、当たり面に傷が付いて読みが狂います。ケースに戻すか、専用ホルダーで吊るのが基本で、ノギスのケースとホルダーで保管方法と選ぶ基準を解説しています。

まとめ

ミツトヨのノギスは、頭の「CD-」「CDC-」で区分を、末尾の数字で測定範囲を、末尾のPで防水を読めば、カタログの膨大な型番がかなり整理できます。

選ぶ順番としては、測る対象の寸法で帯を決め、使う場所の環境でCDC-Pが要るかを判断し、最後にデジマチックか目盛読みかを決める流れが無理のないところです。

ぜひ本記事のCD-AX・CD-C・CDC-C・CDC-Pの読み分けを参考に、手元の作業に足りる測定範囲と等級から型番を絞り込んでください。

あなたへのおすすめ