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ノギスの読み方|バーニヤ目盛で0.05mmを読む手順と注意点

ノギスの目盛は、副尺(ふくしゃく、バーニヤ目盛)の数字をそのまま読む道具ではありません。読むところは2か所で、整数のミリは副尺のゼロ線が本尺(ほんじゃく)のどこを越えたかで決まり、小数は副尺の線のうち本尺の線と一直線に並んだ1本を探して読みます。

しかも刻みは機種ごとに違い、本尺19mmを20等分した0.05mm読みと、49mmを50等分した0.02mm読みが一般的です。自分の1本がどちらなのか確かめずに読むと、同じ合致線を見ても0.35mmと0.14mmを取り違えます。

本記事では、本尺と副尺の2段階の読み取り・0.05mmと0.02mmで刻みが変わる仕組み・最小読取値がどこに刻印されているかを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ノギスの読み方は本尺と副尺の2段階で決まる

ノギスには目盛が2本あります。

本体側に刻まれた本尺が1mm刻みで、スライドする側の副尺が小数部を受け持ちます。

この2本を別々に読んで足す、というのが読み取りの全体像です。

片方だけを見ても値は出ません。

本尺はゼロ線が越えた数字まで読む

最初に見るのは副尺のゼロ線の位置です。

ゼロ線が本尺の12と13の間で止まっていれば、整数部は12mmになります。

13の線に達していないので、13は読みません。

ここで迷うのは、ゼロ線が本尺の線とほぼ重なって見えるときですが、そのときも「越えたかどうか」だけで判断してください。

副尺は一直線に並んだ線を1本だけ探す

次に副尺へ目を移し、本尺の目盛線と段差なくまっすぐ並んでいる線を探します。

副尺の全部の線を順に見ていくと、合致する線はほぼ1本に絞れます。

0.05mm読みのノギスでゼロから数えて7本目が合致していれば0.35mmで、さきほどの12mmと足して12.35mmという値になります。

測る面への当て方で数値がぶれる場合は、読み方ではなく当て方の問題なので、外径・内径・深さの当て方の手順で解説しています。

0.05mmと0.02mmの違いは本尺の何mmを等分したかで決まる

副尺の1目盛は、本尺の1目盛よりわずかに短く作られています。

0.05mm読みの副尺は本尺の19mmぶんを20等分しているので、副尺1目盛は0.95mmになります。

本尺の1.00mmとの差が0.05mmで、この差が1本進むごとに積み上がるため、合致する線が1本しか現れません。

これがバーニヤ目盛の仕組みです。

最小読取値副尺の構成向く用途
0.1mm本尺9mmを10等分おおまかな寸法確認。目盛が粗く読み間違えにくい
0.05mm本尺19mmを20等分最も一般的。板厚・丸棒の径・穴径など汎用の採寸
0.02mm本尺49mmを50等分はめあいなど、百分台まで見たい部品の採寸

0.02mm読みは線の本数が多いぶん、合致線を探す目の負担が増えます。

暗い場所や高所で数値を急いで読む作業なら、0.05mm読みのほうが実用的です。

表示の数字を直接読みたいなら、分解能0.01mm表示が主流のデジタルノギスの選び方で分解能と電池持ちの基準を解説しています。

実測値をノギスで読む手順はゼロ確認から始める

値を読む前にやることが1つあります。

ジョウ(測定物をはさむ口)を静かに閉じて、副尺のゼロ線が本尺のゼロ線と一直線に並ぶかを確かめてください。

ここがずれていれば、以降に読んだ値はすべて同じぶんだけずれます。

はさむ力は一定にする

測定面に当てたあとは、軽く触れる程度で止めます。

強く締め込むと本尺がわずかにしなり、柔らかい材料なら対象そのものが縮みます。

同じ品物を3回測って毎回値が違うときは、はさむ力が揃っていないことが多いです。

目盛は真上から読む

目盛面を斜めから見ると、合致している線が隣にずれて見えます。

0.05mm読みなら隣の線は0.05mm、0.02mm読みなら0.02mmの差です。

顔を目盛の真上に持っていき、視線が目盛面と直角になる位置で読んでください。

ノギスの読み方を間違えやすい3つの場面

読み取りの誤りは、だいたい決まった3つの場面で起きます。いずれも目盛の原理ではなく、確認の手順を飛ばしたときに出るものです。

斜めから見て合致線を1本取り違える

作業姿勢が崩れている場面でよく起きます。

機械の中に差し込んだまま、あるいは脚立の上で腕を伸ばしたまま読もうとすると、目盛面を真上から見られません。

いったん測定物からノギスを抜けないなら、副尺を軽く固定してから姿勢を直して読んでください。

刻みの違う1本を同じ感覚で読む

職場に0.05mm読みと0.02mm読みが混在していると起こります。

0.02mm読みの副尺で7本目が合致した場合は0.14mmであって、0.35mmではありません。

副尺の数字の振り方は製品で違い、小数のmmを印字したものと、目盛の本数で振ったものがあります。

使う前に数字の意味を確かめてください。

ゼロ点がずれたまま読み続ける

測定面に切り粉や油膜が付いているだけでも、ジョウは完全には閉じません。

落下させたあとや、長く使った1本では摺動面の摩耗でもずれます。

ゼロが合わない原因の切り分けと直し方は、ノギスの校正とゼロ点のずれで解説しています。

最小読取値の刻印はどこを見るか

手元の1本が0.05mm読みなのか0.02mm読みなのかは、副尺の面かスライダの側面を見れば分かります。

「0.05mm」とそのまま刻印したものと、「1/20mm」のように等分数で表したものがあり、1/20が0.05mm、1/50が0.02mmです。

刻印が擦れて読めない場合は、副尺の目盛を数えてください。

ゼロから最後の線までが20等分なら0.05mm読み、50等分なら0.02mm読みです。

商品ページでは「最小読取値」のほか「読取精度」「目量」と書かれることがあります。

ここで注意したいのは、最小読取値と測定の誤差が別物だという点です。

0.02mmまで読める構造であっても、器差はそれより大きい値が許容されています。

両者の違いと目安は最小読取値と器差の違いで解説しています。

副尺の位置や内側用ジョウの形はM形・CM形で変わるので、形による差はM形・CM形・デジタルの違いが参考になります。

よくある質問

0.05mm読みと0.02mm読み、どちらを買えばいいですか

図面の公差が百分台で指示されていないなら0.05mm読みで足ります。はめあいや軸径のように0.02mm単位の判断が要る部品を扱うなら0.02mm読みを選んでください。

迷ったときの絞り込みは最小読取値と測る場所で決まる4つの軸が目安になります。

デジタルノギスなら目盛の読み方を覚えなくていいですか

表示を読むだけなので合致線を探す必要はありません。

ただしデジタルはジョウを閉じた位置を基準にしてゼロを設定する方式なので、測定面が汚れたままゼロを押すと、その誤差がそのまま全測定に乗ります。

閉じたときに表示が0.00にならない、電池が切れたまま現場に出た、という場面も残るため、原理を知っておく価値はあります。

副尺のどの線が合っているか判断できないときは

合致線の候補の左右を見比べてください。

合致線より手前の線は本尺の線より左に、先の線は右にずれて見え、段差の向きが切り替わる位置が合っている線です。

それでも判断できない場合は、照明の向きを変えるか拡大鏡を使うと輪郭が見分けやすくなります。

まとめ

ノギスの読み取りは、副尺のゼロ線で整数のミリを決め、本尺と一直線に並んだ副尺の線で小数を決める、という2段階で成り立っています。

小数の刻みは本尺の19mmを20等分したか、49mmを50等分したかで変わるため、同じ合致線でも機種が違えば値が変わります。

読む前にジョウを閉じてゼロを確かめ、目盛は真上から見てください。

この2つを習慣にすれば、読み取りの誤りはほとんど防げます。

ぜひ本記事の副尺の数え方と最小読取値の確認方法を参考に、手元の1本がどちらの刻みなのかを確かめてから測ってください。

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