ミツトヨのマイクロメーター|型番の読み方と選び方
ミツトヨのマイクロメーターを選ぶとき、先に決まるのはシリーズ名ではなく、デジタル表示を使うかどうかです。公式の製品カテゴリは標準外側マイクロメータをデジタルとアナログに分けていて、デジタル側がスタンダード・クイック・高精度/高機能の3タイプ、アナログ側がラチェットシンプル・スタンダード・替アンビル式・スライドアンビル式の4タイプに分かれています。
紛らわしいのは、検索すると出てくるシリーズ名の一部が、公式の製品カテゴリページでは確認できないことです。実在を追えない名前を手がかりに型番を探すと、替測定子やスタンドの手配で合わなくなります。
本記事では、株式会社ミツトヨという会社の立ち位置・区分の分かれ方・用途別の選び分け・コードNo.の確認場所を解説します。

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ミツトヨは測るマイクロメーターと基準器の両方を自社で作る
株式会社ミツトヨは精密測定機器の国内最大手で、マイクロメータのほかにノギス(キャリパ)・ハイトゲージ・デプスゲージ・内径測定器・ダイヤルゲージまでを横断して持っています。
製品ラインとして大きいのは、測る側の工具だけでなく、その工具を点検するための基準側も同じ会社が作っている点です。
ゲージブロック、基準測定工具、校正装置・基準機器、精密石定盤が同じカタログの中に並んでいます。
この構成は、買ったあとに関係してきます。マイクロメーターのカタログ精度は出荷時の値なので、落としたり長く使ったりすれば確認が要りますが、点検に使う基準器を同じメーカーの系列でそろえられると、手配の相談先が分散しません。
もう一点、調べ物のときに引っかかる表記の差があります。
公式の表記は「マイクロメータ」「キャリパ」で、長音符を付けません。
読者が打つ検索語は「マイクロメーター」が普通ですが、コードNo.やカタログの型番を照合する段階では、公式表記のまま検索したほうが目的のページに届きます。
ミツトヨのマイクロメーターはデジタルとアナログで区分が分かれる
公式カテゴリの分け方は、まず標準外側マイクロメータをデジタルとアナログに割り、そのうえで専用マイクロメータ・マイクロメータヘッド・レーザスキャンマイクロメータ(非接触)・アクセサリが並びます。アクセサリには替測定子、スタンド、オイルが含まれます。
| 区分 | 中身 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 標準外側マイクロメータ(デジタル) | スタンダード/クイック/高精度・高機能 | 読み取りを数値で確定させたい人 |
| 標準外側マイクロメータ(アナログ) | ラチェットシンプル/スタンダード/替アンビル式/スライドアンビル式 | 電池を気にせず使いたい人、測定範囲を替えたい人 |
| 専用マイクロメータ | 標準の外側では測りにくい部位向け | 測る対象が決まっている人 |
| マイクロメータヘッド | 送り機構だけの単体部品 | 治具や装置に組み込む人 |
| レーザスキャンマイクロメータ | 非接触で測る方式 | 対象に触れられない人 |
デジタル側の3タイプは表示と機能で分かれる
スタンダード・クイック・高精度/高機能という並びは、読み取り方の違いではなく、送りの速さや付加機能の差で分けられた区分です。
各タイプの最小表示量や精度は製品ごとに仕様表に書かれているので、タイプ名だけで決めず、測定範囲と一緒に確認してください。
なお、電源を入れ直しても原点合わせが要らないABS(アブソリュート)方式は、ノギスのCD-シリーズで確認できる仕組みで、マイクロメータ側の各製品に同じ表記が付くかは公式カテゴリページでは確認できませんでした。
アナログ側はアンビルの構造まで区分に入る
アナログの4タイプのうち、替アンビル式とスライドアンビル式は、名称のとおり固定側の測定面であるアンビルの扱いが標準タイプと違います。
測定範囲を1本で複数またぎたいなら、この2つが候補になります。
アンビルとスピンドルのどちらが動く側なのかを整理しておくと区分の意味が読めるので、マイクロメーターの各部名称で解説しています。
目盛を読む手順そのものはスリーブとシンブルの読み方で解説しています。
用途から決めるマイクロメーターの選び分け
表示の確実さを取るか、電池なしを取るか
数を測って記録まで残す作業なら、読み間違いが減るデジタルのほうが向きます。
反対に、持ち出し先で電池を調達したくない、年に数回しか使わないという使い方ならアナログで足ります。
表示方式は精度そのものとは別の項目なので、「デジタルだから正確」とは言えません。
測定圧をそろえる操作は方式が変わっても同じで、ラチェットの回し方と力加減で解説しています。
測定範囲を複数またぐ作業
マイクロメーターは測定範囲が区切られていて、範囲が違えば本来は別の1本が要ります。
測る寸法が何段階かに散らばるなら、替アンビル式やスライドアンビル式を見てください。
ただし交換や調整の手間は増えるので、範囲が1つに収まるなら標準タイプのほうが扱いは楽です。
標準の外側では当てられない対象
測る部位に標準の測定面が入らない場合は専用マイクロメータ、治具や装置の送り機構として組み込むならマイクロメータヘッド、傷を付けられない対象や止められない対象なら非接触のレーザスキャンマイクロメータという区分になります。外側以外の測り方まで含めて迷っているなら、外側・内側・デプスの使い分けから見たほうが早道です。
型番とコードNo.の表示場所は製品ごとに違う
ミツトヨの製品は型番(符号)とコードNo.で管理されていて、公式サイトに確認方法のページが用意されています。
表示位置は一律ではなく、防熱カバー・本体裏面・文字板のいずれかに入っています。
手持ちの1本の替測定子を取るとき、修理や点検を相談するときに最初に聞かれるのがこの番号なので、購入時に控えておくと後が早く済みます。
型番の読み方に規則性があるのはノギス側で、CD-がABSデジマチック、CDC-がC形、末尾の数字が測定範囲の目安を示します。
CD-15AXRなら150mm、CD-100Cなら0〜1000mmで最小表示量0.01mm、末尾のPが付くCDC-P20・CDC-P30は保護等級IP67の防水タイプです。
マイクロメータの型番にこれと同じ規則が当てはまるかは公式カテゴリページには書かれていないため、記号から推測せず、製品ページのコードNo.で照合してください。
ノギス側の型番ルールはノギスの選び方で解説しています。
買う前に確認したいのは測定範囲とアクセサリの対応
最初に決めるのは測定範囲です。
マイクロメーターは範囲ごとに別製品になるので、測る対象の寸法が範囲の境目にかかっていないかを確かめてから型番を選びます。
測定範囲と0.001mmの要否では、どこまでの読み取りが本当に要るのかという切り口で解説しています。
次に、使い方に合わせてアクセサリの対応を見ます。
公式カテゴリにはアクセサリ区分として替測定子・スタンド・オイルがあり、数を測るなら本体を固定して両手を空けたほうが条件がそろいます。
対応径や固定角度の考え方はマイクロメータースタンドの選び方で解説しています。
そして、シリーズ名だけで判断しないことです。
ミツトヨの製品名は中古市場やまとめ記事でも多く流通していますが、公式の製品カテゴリページに載っていない呼び名も混ざります。
型番が追えない個体は、替測定子も校正の相談も進めにくくなるので、コードNo.が読める状態かどうかを先に確かめてください。
校正については、校正装置・基準機器を自社で持つメーカーではあるものの、受付の窓口と費用は公開情報では確認できませんでした。
金額は機種と症状で変わるため、取扱店かメーカーに見積もりを依頼してください。
よくある質問
「マイクロメーター」と「マイクロメータ」はどちらが正しい表記ですか
どちらも同じ道具を指します。
ミツトヨの公式表記は長音符を付けない「マイクロメータ」で、ノギスも「キャリパ」と書かれます。
一般の検索では長音符付きが多いので、読み物を探すときは「マイクロメーター」、型番やカタログを照合するときは公式表記で探すと目的のページに当たります。
ミツトヨならどの製品でも精度は同じですか
同じではありません。
標準外側マイクロメータの中にも高精度・高機能のタイプがあり、精度と最小表示量は製品ごとに仕様表で分かれています。
また、カタログの精度は出荷時の値です。
落下や温度変化のあとは値が変わりうるので、基準器で自分で確認してください。
マイクロメーターとノギスはどちらを先にそろえるべきですか
測る寸法の細かさで決まります。
おおまかな外寸・内寸・深さを1本で済ませたいならノギス、同じ箇所を繰り返し細かく読むならマイクロメーターです。
ミツトヨは両方を持つメーカーなので、同じカタログの中で測定範囲をそろえられます。
手持ちのマイクロメーターに合う替測定子はどう探せばよいですか
本体のコードNo.を先に確認してください。
表示は防熱カバー・本体裏面・文字板のいずれかにあり、公式サイトに確認方法のページがあります。
番号が読めない個体は、適合の判断が型番単位でしかできないため、取扱店に現物の情報を伝えて確認してもらうことになります。
まとめ
ミツトヨのマイクロメーターで迷ったときは、標準外側マイクロメータをデジタルとアナログのどちらで使うかを決め、そこから測定範囲、アンビルの構造、アクセサリの対応という順で絞ると候補が整理できます。
シリーズ名ではなくコードNo.で照合する癖を付けておけば、替測定子や点検の相談でも止まりません。
ぜひ本記事の区分の分かれ方とコードNo.の確認場所を参考に、手元の作業に足りる1本を選んでください。



