シンワ測定のレーザー墨出し器はどれ?レーザーロボの型番の違い
シンワ測定のレーザー墨出し器で最初に決まるのは、ライン本数ではなく360°の全周ラインが要るかどうかです。レーザーロボ X lineはコーンミラーで単一の光源から360°を照射する構造で、回転ベースを外せば床に近い位置にも据えられます。
迷いやすいのはシリーズ名よりも商品名のほうで、レーザーロボ LEXIA 21 グリーン(70841)とレーザーロボ X line レッド フルライン・地墨(71607)のように、シリーズ名のうしろに色とライン構成が続きます。番号だけを見比べても、世代の違いなのか構成の違いなのかは分かりません。
本記事では、X lineとLEXIAの分かれ目・グリーンとレッドの選び分け・自動補正±4°やIP54という表記の読み方を解説します。

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
シンワのレーザー墨出し器を特徴づけるのは単一光源の360°照射
レーザーロボ X lineは、コーンミラー(円すい形の鏡)で1つの光源を全周に広げて360°のラインを出します。
回転ベースは着脱式で、外すと本体の高さが下がるため、床面近くに基準を取りたいときでも台を噛ませずに据えられます。
地墨(じずみ・床に打つ基準点)を使う作業では、この低さがそのまま作業の自由度になります。
操作まわりで現場向きなのは、3段階の明るさ調整とラインメモリ機能です。
明るさを落とせば電池の消費を抑えられ、暗い室内ではラインが太く滲むのも防げます。
ラインメモリは電源を切ってもライン構成を保持する機能で、使うラインを点けるたびに選び直す手間が減ります。
電源は、レーザーロボ X line-E グリーンが単3アルカリ乾電池4本またはACアダプターです。
乾電池はどの現場でも調達でき、長時間据え置く作業ではACに切り替えられます。
マキタや他社の工具バッテリーを装着する方式ではないので、手持ちの電動工具の電池を使い回す運用は考えないでください。
自動補正は±4°で、これは本体を置いた面がこの範囲内の傾きなら自動で水平を出すという意味です。
精度そのものを示す数値ではありません。
防塵防水はIP54で、粉じんが多少入っても動作に支障がなく、あらゆる方向からの水の飛まつに耐える等級になります。
電源方式や補正範囲がどう選択に関わるかは、レーザー墨出し器の選び方の6軸で解説しています。
X lineとLEXIAはどこで分かれるのか
シンワ測定のレーザー墨出し器は、レーザーロボ X lineとレーザーロボ LEXIAの2タイプに大きく分かれ、LEXIAが上位シリーズという位置づけです。
ただし、どの仕様が上位なのかはシリーズ名からは分かりません。
型番ごとのライン構成・色・受光器対応を仕様表で見比べるのが確実です。
| シリーズ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| レーザーロボ X line | コーンミラーによる単一光源の360°照射。回転ベースが着脱式。レッドのフルライン・地墨(71607)、グリーンのX line-Eなど構成違いが並ぶ | 屋内の内装・設備で全周ラインと地墨を使う人。乾電池とACの両対応で運用したい人 |
| レーザーロボ LEXIA | 上位シリーズ。LEXIA 21 グリーン(70841)など、グリーンラインの機種が展開される | 明るい室内で長時間ラインを追う人。上位仕様を前提に選びたい人 |
選ぶ順序としては、シリーズから入るよりもライン構成から入るほうが外しません。フルラインと地墨が要るのか、クロスライン2本で足りるのかが決まれば、その構成を持つ型番は数えるほどに絞られます。
用途で変わるシンワのレーザー墨出し器の選び分け
棚付け・配線など点と線で足りる作業
水平1本と鉛直1本のクロスラインがあれば、棚板の通りもコンセントの高さも出せます。
全周ラインは部屋を一周する基準を一度に取れる反面、使わない向きのラインまで点灯して電池を減らします。
壁1面で完結する作業なら、必要な向きだけ点灯させて使ってください。
間仕切りの振り出しと天井の基準出し
床に出した通りを天井まで持ち上げる作業では、地墨と全周の鉛直ラインが揃っている構成が噛み合います。
X lineのレッド フルライン・地墨(71607)はこの用途に向いた構成で、回転ベースを外せば床側の基準も低い姿勢のまま合わせられます。
三脚に載せるときは、脚を伸ばしたあとに本体を載せ、押して動かないか確かめてから照射してください。
明るい室内や長時間の作業
人の目は555nm付近の緑色をもっとも明るく感じ、650nm前後の赤では感度が落ちます。
窓が大きい部屋や照明が強い現場でラインを追い続けるなら、LEXIA 21 グリーン(70841)やX line-E グリーンのようなグリーン機が読み取りやすくなります。
反対に、照明を落とした室内だけで使うならレッドで足ります。
グリーンとレッド、そして型番の読み方
シンワのレーザー墨出し器は、商品名が「シリーズ名+色+ライン構成」の並びで、商品コードは70841や71607のような5桁の数字です。
マキタの末尾「N」が自動追尾を示すような、記号で機能を表す体系は公開情報では確認できませんでした。
つまり、数字を見ても中身は分からないので、商品名側の「グリーン」「レッド」「フルライン・地墨」という表記を読むことになります。
色の差が出るのは明るい場所です。
グリーン機はレッド機より価格が上がる傾向があり、暗い屋内専用なら差額の意味は薄くなります。
タジマのように緑と青の中間のブルーグリーンを採用する例もあり、色の選択肢そのものの違いはZERO BLUEとZERO Gの違いで解説しています。
どの色でも、ラインを直接のぞき込まないでください。屋内用のライン照射機はレーザー安全クラス2・出力1mW未満の製品が多く、まばたきで逃げられる前提の出力ではありますが、意図してのぞく使い方は想定されていません。
購入前にシンワのレーザー墨出し器で確認する4か所
- ライン構成…水平・鉛直の本数と、地墨ポイントの有無。作業に要る向きが出るかどうかで決めます
- 受光器への対応…屋外や長い距離では目視できなくなります。受光器は別売で、同一メーカーの対応機種の組み合わせでないと使えません
- 電源…X line-Eは単3アルカリ4本とACアダプターの両対応です。機種ごとに違うので、乾電池で回すのか据え置きで使うのかを決めてから仕様表を見てください
- 精度表記…±1mm/7mのような表記は、7m先でのずれが最大1mmという意味で、距離が伸びればずれも比例します。この値は出荷時のものです
落としたあとや、暑い車内に積んだあとは、カタログ精度のままとは限りません。
同じ壁で正反対の向きから照射して差を見る、既知の直角で大矩(おおがね・直角を出す基準線)を確かめるなど、自分で点検する手順を1つ持っておくと判断できます。
狂いが戻らないときの窓口はシンワサービスセンター(0120-305143)で、問い合わせフォームも用意されています。
修理費用や購入店を経由する必要があるかは公開情報に記載がないため、見積を取って確認してください。
よくある質問
マキタや他社の工具バッテリーは使えますか
使えません。
レーザーロボ X line-E グリーンは単3アルカリ乾電池4本またはACアダプターで動作し、シンワの現行機で電動工具のバッテリーを装着できるものは確認できませんでした。
工具バッテリーを共用できる墨出し器は例外的で、確認できているのはボッシュのGLL18V-120-33CG(ボッシュ18V)です。
屋外の基礎や外構でも使えますか
目視では使えないと考えてください。
屋外の明るさではラインが見えなくなるため、受光器に対応した機種を選び、受光器と組み合わせて使います。
受光器は別売のことが多く、メーカーと対応機種が合っていないと検出できません。
購入前に、その型番が受光器対応かどうかを仕様表で確かめてください。
自動補正±4°は精度のことですか
違います。
±4°は、本体を置いた面がこの範囲内の傾きなら自動で水平を出せるという許容範囲で、これを超えると補正できずに警告が出ます。
ラインのずれの大きさを示す精度は、±1mm/7mのように別の項目で表記されます。
シンワ測定は水平器のメーカーという印象ですが、墨出し器は後発ですか
シンワ測定は水平器・曲尺・コンベックスまで扱う測定工具の総合メーカーで、レーザー墨出し器もレーザーロボとして自社の製品ラインに並んでいます。
どちらが先かは公開情報では確認できませんでした。
気泡管の水平器との使い分けは水平器と水準器の違いと選び方で解説しています。
まとめ
シンワのレーザー墨出し器を絞り込むときは、シリーズ名ではなくライン構成から入ると早く決まります。
X lineは単一光源の360°照射と着脱できる回転ベースで床近くの墨出しに対応し、LEXIAは上位シリーズとしてグリーン機が並びます。
明るい室内で長くラインを追うならグリーン、暗い屋内だけならレッドで足ります。
ぜひ本記事のライン構成・受光器対応・電源・精度表記という4か所の見方を参考に、自分の現場に必要な仕様だけを満たす型番を選んでください。他社も含めて比較したい場合は、ライン数と色で選ぶ用途別の基準も合わせて確認できます。



