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洗濯機に水平器がない時は?後付けで水平を出す手順と道具

洗濯機のがたつきを止めるとき、最初に決まるのは脚の高さではなく、高さを決めたあとにロックナットを本体の底面へ締め上げたかどうかです。ここを飛ばすと脱水の振動で脚が回り、せっかく合わせた高さが戻って、翌週にはまた本体が壁へ寄っていきます。

水平器が手元になくても、水を張った浅い容器やスマートフォンの傾斜計で傾きの向きは読めます。ただし分かるのは向きと大まかな大小までで、水平器のような1.0mm/mという数値までは出せません。

本記事では、水平器なしで洗濯機の水平を出す手順・代用品で分かる範囲と分からない範囲・傾いたまま使い続けたときに起きることを解説します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

洗濯機の水平を出す手順は脚の高さとロックナットの2段構え

作業の中身は、脚で高さを合わせる工程と、合わせた高さを固定する工程の2つに分かれます。前者だけで終える人が多く、それががたつきの再発として戻ってきます。

置く前に床と脚の裏を拭く

設置位置の床、防水パンの中、脚のゴムの裏に付いた砂や糸くずを先に落としてください。

1mmに満たない異物でも、脚が4本のうち1本だけ浮けば本体は対角にねじれて動きます。

防水パンの場合は底にリブ(補強の凸)が通っていることがあるので、脚がリブの上に乗っているのか、溝に落ちているのかも見ておきます。

ガタつく脚を探してから回す

本体の四隅を上から順に軽く押し、沈む角を探します。

沈むのは、その角の脚が浮いているか、対角の脚が出すぎているかのどちらかです。

調整できる脚の数と位置は機種で違うため、取扱説明書で可動する脚を確認してから回してください。

基本は浮いている側を伸ばす方向で、4本すべてを触るのではなく、動く角だけを直します。

高さを変えるたびに四隅を押し直し、どこを押しても沈まなくなったところで止めます。

ロックナットを底面へ押し当てて締める

高さが決まったら、脚に通っているナットを本体の底面側へ回し上げ、当たってから工具で締め付けます。

ここで脚とナットが突っ張り合い、振動で脚が回らなくなります。

ナットが底面から浮いたままだと、脱水のたびに脚が少しずつ緩み、数週間で高さが変わってしまいます。

水平器がないときの代用品で分かる範囲と分からない範囲

代用品で得られるのは「どちら側が低いか」という向きの情報です。向きさえ分かれば、どの脚を伸ばすかは決められるので、洗濯機の据え付けであれば代用でも作業は進みます。

水を張った浅い容器

平らなコップや小皿に水を半分ほど入れ、洗濯機の天板の中央に置きます。

縁から水面までの距離を手前と奥、左と右で見比べ、距離が短い側が低い側です。

容器の底が反っていると結果がずれるので、容器を180度回して置き直し、同じ側が低く出るかを確かめてください。

向きが入れ替わるなら、それは容器の歪みを読んでいます。

スマートフォンの傾斜計アプリ

角度を数値で出せるので、水を使うより向きの判断は速くなります。

ただしケースの厚みや背面カメラの出っ張りで本体が浮くため、ケースは外してから天板へ置いてください。

これも置く向きを90度ずつ変えて読み、同じ傾きが出るかを見ます。

アプリの数値をそのまま0.1度単位で信じて追い込む使い方には向きません。

ビー玉や丸い鉛筆

天板に置いて転がる向きを見るだけで、低い側はすぐ分かります。

ただし転がらなければ水平、とは言えません。

転がり出すまでの傾きがあるので、仕上げの確認には使えないと考えてください。

向きが分かったあとで数値まで詰めたい、あるいは今後も棚付けや建具で使う予定があるなら、300mm前後の1本を手元に置いたほうが早いです。

水平器の長さと精度(mm/m)の見方では、測る面の長さから選ぶ基準を解説しています。

安く試したい場合の選択肢はダイソーの水平器の種類と使える作業の範囲で解説しています。

傾いたまま使うと洗濯機の振動と排水に出る

最初に現れるのは脱水時の振動です。

ドラムやパルセーターが偏った状態で高速回転するため、本体が床を叩きながら少しずつ移動し、給排水ホースを引っ張ります。

ホースが抜ければ床が水浸しになり、集合住宅なら階下への漏水になります。

傾きが残ると、エラーで脱水が途中停止する機種もあります。

異常な振れを検知して回転を落とす制御が働くためで、脱水のやり直しが増えて1回の洗濯時間が延びます。

排水側では、本体が排水口と反対方向へ下がっていると水が抜けきらず、槽内に残った水がにおいの原因になります。

がたつきを止めるために板や雑誌を脚の下へ挟む応急処置もありますが、紙や薄板は水を吸って潰れます。潰れた分だけ高さが変わるので、最終的には脚の調整で合わせてください。

洗濯機で起きやすい失敗と直し方

脚の高さを合わせたのにまた動く

ロックナットが締まっていない場合がほとんどです。

脚を回したあと、ナットを本体側へ当てて締め直してください。

締めたうえで再発するなら、原因は洗濯機ではなく床側にあります。

床板がたわんでいる

脱水時だけ沈む床では、本体の自重と振動で接地状態が変わるため、静止中に合わせても意味が薄くなります。

この場合は洗濯機の下に荷重を分散させる台やマットを入れ、そのうえで脚を調整します。

脚だけで追い込もうとしないでください。

防水パンの溝に脚が落ちている

1本だけ溝に入ると、他の3本をいくら伸ばしても座りが安定しません。本体を持ち上げて脚をリブの上へ乗せ直すか、かさ上げ台を使って脚の位置そのものを変えます。

天板で測って水平が出ない

天板は樹脂製で、投入口のふたまわりが凹んでいたり、中央がわずかに反っていたりします。

測るなら天板の縁に近い平らな部分で、置く位置を変えて2回以上読んでください。

1か所だけの数値で判断すると、本体ではなく天板の成形を測ることになります。

気泡管式とデジタル式で確認の手順が変わる

気泡管式は目線を気泡の高さに合わせる

当てた瞬間に読めるのが気泡管の利点で、電池切れもありません。

ただし斜め上から覗くと気泡がずれて見えるため、目線を気泡管と同じ高さまで下げて読みます。

洗濯機の天板は腰より低い位置にあるので、立ったまま見下ろすと誤差が出やすい場面です。

置く向きを180度変えて同じ結果になるかも確認してください。

精度の表記は一般的な製品で1.0mm/m前後、これは1m先で1mmのずれを許容するという意味です。

デジタル式は数値が止まるまで待つ

置いた直後は数値が動き続けるので、表示が落ち着いてから読みます。

角度そのものを数字で追えるため、どの脚をどれだけ回すかの判断はしやすくなりますが、電池が切れれば何も分かりません。

精度の差や向いている作業はデジタル水平器と気泡管の精度差で解説しています。

なお、洗濯機は水平に据えるのが基本ですが、住宅設備には意図的に勾配を付けるものもあります。ドレン排水のために室内機を傾ける考え方はエアコン室内機の勾配の取り方で解説しています。

よくある質問

水平器アプリだけで据え付けを終わらせてよいですか

洗濯機であれば向きの判断には使えます。

ケースを外し、置く向きを変えて同じ値が出るかを確かめてください。

0.1度単位まで追い込む用途には向きません。

洗濯機の水平はどのくらいの精度が必要ですか

メーカーが許容する傾きは機種で異なるため、数値は取扱説明書で確認してください。実務上の目安になるのは数値よりも、四隅のどこを押しても沈まないことと、少量の洗濯物で脱水を回しても本体が移動しないことの2点です。

かさ上げ台やマットを敷いても水平は出せますか

出せます。

ただし台を敷いた状態で脚の高さを合わせ直してください。

台の脚にも調整機構を持つものがあるので、本体の脚と台の脚のどちらで合わせるかを決めてから作業します。

設置後、どのタイミングで確認し直せばよいですか

据え付け直後に一度、そのあとは脱水時の音や振動が変わったときです。振動で脚が緩むことがあるため、本体を少し動かしたあとや、床の張り替えをしたあとも確認してください。

後ろの脚が回らないのですが故障ですか

後方の脚が固定式で、調整できない機種があります。取扱説明書で可動する脚を確認し、固定脚を無理に回さないでください。

まとめ

水平器がなくても、水を張った容器やスマートフォンの傾斜計で低い側は分かるので、洗濯機の据え付けは進められます。決め手になるのは測り方の精密さより、浮いている脚だけを直すことと、高さを決めたあとにロックナットを本体の底面へ締め上げることです。

床板がたわむ場合や防水パンの溝に脚が落ちている場合は、脚の調整だけでは収まりません。ぜひ本記事の手順と代用品の使い分けを参考に、脱水まで回して据わりを確かめてください。

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