クロキンの水平器の評判は?急に名前を聞くようになった理由
クロキン(KUROKIN/黒金)の水平器を探している人がまず押さえるべきことは、クロキンが独立した工具会社ではなくフジ矢株式会社のブランドだという点です。
フジ矢はペンチ・ニッパで知られる100年級の工具メーカーで、クロキンは「電気工事士の腰道具をすべて揃える」というコンセプトで立ち上げられたシリーズです。
正体不明の新興ブランドではありません。
ただし水平器のラインナップは厚くありません。
公開情報で確認できる現行の水平器は、スイッチボックス用のアルミ水平器FTL-93-BGを中心とした構成で、600mmクラスの長尺や勾配用、デジタル式は確認できません。
つまりクロキンの水平器は「腰道具に入れる小型1本」を探している電気工事の人に向いたブランドで、床や建具のような長い面を見る用途では他社から選ぶことになります。
この記事では型番の内容と、どの条件なら選ぶ価値があるかを整理します。

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
クロキン(KUROKIN 黒金)の水平器の位置づけ
クロキンはフジ矢株式会社が展開するブランドです。
フジ矢は大阪を拠点にペンチ・ニッパなどの作業工具を長年つくってきたメーカーで、クロキンは同社が「機能とデザインの両立」を掲げて立ち上げたシリーズにあたります。
したがって水平器についても、製造・企画の主体はフジ矢です。
輸入商社が名前を付けただけのブランドではありません。
コンセプトが明確なのが特徴です。
クロキンは電気工事士の腰道具をひと通り揃えることを狙っており、ペンチ・ドライバー・圧着工具といった電工向けの主力アイテムに、周辺の測定具として水平器が加わる形になっています。
水平器メーカーとしての総合ラインナップを競うブランドではなく、電工の作業手順のなかで必要になる寸法・機能に絞り込んでいると理解するのが正確です。
そのため、水平器だけを単体で見て「品数が少ない」と評価するのは実態に合いません。
腰道具全体をクロキンで揃える流れのなかで、同じ設計思想の水平器を1本入れられる、という位置づけです。
近年は検索数が12ヶ月で+165%、前年同月比+136%と急伸しており、ブランド自体の認知が上がっている段階にあります。
現行ラインナップと型番 FTL-93-BG の見分け方
公開情報で確認できるクロキンの水平器は、アルミ水平器(スイッチボックス用)FTL-93-BGです。仕様は次のとおりです。
| 項目 | FTL-93-BG |
|---|---|
| 用途 | スイッチボックス用(アルミ水平器) |
| 寸法 | 93×49×15mm |
| 質量 | 15g |
| マグネット | 付き |
| その他 | ケガキ穴付き |
型番の読み方はシンプルです。
数字の「93」は本体長93mmと一致しており、寸法を表しています。
末尾の「BG」は仕上げ・カラーを示す表記と考えられますが、記号の意味をフジ矢が明示した公開情報は確認できません。
ここは推測を避けて、実物の写真と仕様表で確認するのが確実です。
注意点として、FTL-93-BGの精度(mm/m表記)は公開情報で確認できません。
水平器の精度は0.5mm/m・1.0mm/mといった1mあたりの許容誤差で示されるのが一般的で、これがカタログに出ていない製品は購入前に販売ページの仕様欄をひとつずつ確認する必要があります。
精度が最優先の用途なら、数値を明記しているメーカーを選ぶほうが判断が早いです。
水平器の精度表記や長さの決め方を整理した基礎解説も合わせて確認しておくと、比較の軸がぶれません。
クロキンの水平器はスイッチボックス作業でどう効くか
FTL-93-BGの寸法93mmは、スイッチボックスやコンセントプレートの幅にほぼ収まる長さです。
水平器は「基準にしたい面の長さに近いもの」を選ぶのが原則で、測る面より長すぎると壁の別の凹凸を拾い、短すぎると面の一部だけを見てしまいます。
ボックスの取り付け向きを見るなら100mm前後が最短で、この製品はその寸法帯に振り切っています。
マグネット付きなのも実務的です。
金属製のアウトレットボックスやレースウェイ、鉄骨下地に貼り付けて両手を空けられます。
片手で本体を押さえながら墨を出す必要がなくなるため、天井裏や分電盤内のような姿勢が取りにくい場所で差が出ます。
ただしマグネット付きの水平器は当たり面に鉄粉を拾いやすく、付着したまま当てると読みが狂います。
使う前に当たり面を拭く習慣は必要です。
ケガキ穴は、水平を見たその位置にそのまま印を付けられる構造です。
水平器を当てる→外す→鉛筆に持ち替える、という手順が1工程減ります。
質量15gは腰道具に入れても負担になりにくい重さで、同じ電工向けの水平器と比べても軽量側です。
電工レベルで知られるマーベルの水平器との比較も、同じ電気工事向けというカテゴリで並べると違いが分かりやすくなります。
廃番型番と入手性の扱い
クロキンの水平器について、公開情報で確認できる廃番・生産終了の型番はありません。旧型番からの置き換えという履歴も確認できないため、「昔のクロキンの水平器を探している」というケースは基本的に発生しない新しいシリーズだと考えて差し支えありません。
一方で、入手性については留意点があります。
クロキンはブランド公式のオンラインストアを持ち、そこで型番単位の情報が公開されています。
長く工具流通に乗っている水平器専業メーカーの定番品と比べると、ホームセンターの棚で現物を見られる機会は多くありません。
実物を手に取って気泡管の読みやすさを確かめたいタイプの人は、取り扱い店を先に確認しておくほうが確実です。
また、シリーズの水平器が実質1型番である以上、「クロキンで長尺も揃える」という買い方は現時点では成立しません。
600mm以上の長い面を見る作業がある場合は、長尺を揃えている他社と併用する前提で考えます。
ブランドを統一したい気持ちが先に立つと、必要な長さの水平器が手元にない状態になりかねません。
他社と比べたときにクロキンを選ぶ理由・選ばない理由
水平器を選ぶ軸は、長さ・精度・磁力・ボディ耐久・視認性・気泡管の種類の6つです。この軸でクロキンを見ると、強い軸と弱い軸がはっきり分かれます。
| 軸 | クロキン(FTL-93-BG)の評価 |
|---|---|
| 長さ | 93mmの1サイズのみ。スイッチボックス用途には最適、長い面は不可 |
| 精度 | 公開情報で確認できない。数値で比較したい人には不利 |
| 磁力 | マグネット付き。ただし磁力の強さを示す公開データはない |
| ボディ | アルミ製。15gと軽く腰道具向き |
| 付加機能 | ケガキ穴付き。墨付けまで1本で完結する |
| ブランドの厚み | フジ矢の電工向け腰道具シリーズとして統一感がある |
選ぶ理由は明快です。
電気工事の腰道具をクロキンで組んでいる、または組もうとしている人なら、同じシリーズで小型水平器が揃うこと自体に価値があります。
93mm・15g・マグネット・ケガキ穴という組み合わせは、ボックス周りの作業に必要な要素だけを積んだ構成です。
選ばない理由も同じくらい明快です。
精度の数値が公開されていないため、据付や機械調整のように許容誤差から逆算する用途には向きません。
長さの選択肢がないため、床・建具・階段のように面が長い対象も対象外です。
磁力の強さを数値で比べたいなら新潟精機SKの超磁力レベルの磁力と精度、複数サイズを型番で揃えたいならシンワ測定ブルーレベルの型番の違いを見たほうが判断材料が多く集まります。
クロキン(黒金)の水平器を選ぶべき人の条件
次の条件に当てはまるなら、クロキンの水平器は素直な選択です。
第一に、主な作業がスイッチボックス・コンセント・プレート類の取り付けである人。
第二に、腰道具の重量を1gでも削りたい人。
15gという質量は、複数の工具を吊る腰道具のなかでほぼ負担になりません。
第三に、すでにフジ矢/クロキンのペンチや圧着工具を使っており、シリーズで揃える方針の人です。
逆に、次の条件なら他社を検討します。
長い面の通りを見る作業が中心なら、300mm・600mmを揃えている水平器メーカーが前提です。
タジマのボックスレベルとセフ対応モデルのように、複数サイズと携帯方式が体系化されているシリーズのほうが運用しやすくなります。
鳶や鉄骨で耐衝撃性を最優先するなら鳶職に選ばれるエビスのトビレベル、精度の数値と歴史あるメーカーの実績を重視するならアカツキ製作所KODの水平器が比較対象になります。
また、角度そのものを数値で読みたい、あるいは一人で広い範囲に基準を出したいという用途は、水平器の枠を超えます。
前者はデジタル式、後者はレーザー墨出し器の選び方の領域です。
クロキンの水平器は「当てた瞬間に読める小型の気泡管水平器」として割り切って使うのが正しい使い方です。
よくある質問
クロキンはどこのメーカーのブランドですか
フジ矢株式会社のブランドです。
ペンチ・ニッパで知られる工具メーカーが、電気工事士の腰道具を揃えるコンセプトで展開しているシリーズがクロキン(KUROKIN/黒金)です。
独立した別会社ではありません。
クロキンの水平器はFTL-93-BG以外にもありますか
公開情報で確認できる現行の水平器はアルミ水平器(スイッチボックス用)FTL-93-BGです。
長尺タイプや勾配用、デジタル式は確認できません。
追加ラインナップは公式のブランドストアで型番を確認してください。
FTL-93-BGの精度はどれくらいですか
mm/m表記の精度は公開情報で確認できませんでした。
水平器の精度は1mあたりの許容誤差で示され、0.5mm/mや1.0mm/mが一般的な水準です。
数値を根拠に選びたい場合は、購入前に販売ページの仕様欄を確認するか、精度を明記している他社製品と比較してください。
マグネットはどのくらい強いですか
マグネット付きであることは仕様で確認できますが、磁力の強さを示す公開データはありません。鉄骨や足場で強い保持力が必要な用途なら、磁力を明示している超磁力タイプの製品を検討したほうが判断が確実です。
クロキンの水平器は水準器とは別物ですか
同じ道具を指します。
水平器と水準器は呼ぶ人の業種による違いが大きく、建築・施工の現場では水平器、機械据付用の精密水準器を含む文脈では水準器と呼ばれます。
FTL-93-BGは気泡管で水平を見る一般的な水平器です。
まとめ
クロキン(KUROKIN 黒金)はフジ矢株式会社のブランドで、電気工事士の腰道具を揃えるコンセプトのシリーズです。
水平器はアルミ水平器(スイッチボックス用)FTL-93-BGが現行で、93×49×15mm・15g・マグネット付き・ケガキ穴付きという構成です。
スイッチボックスやプレート周りの作業に寸法を合わせた製品で、腰道具に常駐させる小型1本としては条件が揃っています。
弱点も明確です。
精度のmm/m表記が公開情報で確認できず、長さのバリエーションもありません。
長い面を見る作業や、精度の数値から逆算する用途では他社の水平器が前提になります。
廃番型番は確認されていないため、旧型を探す必要はありません。
クロキンで腰道具を組んでいるかどうか、そして測る面が100mm前後で足りるかどうか。
この2点で選ぶかどうかが決まります。



