SHARE:

エビスの水平器の評判は?トビレベルが鳶職に選ばれる理由

売り場でエビスの水平器を手に取ると、本体やパッケージに「エビスダイヤモンド」と刻まれている。

別ブランドを掴んだように見えますが、これは株式会社エビスの登録商標で、同じ会社の製品です。

エビスは新潟県燕市の水平器専業メーカー。

創業は1954年で、水平器の心臓部にあたる気泡管を自社で作っている国内でも数少ない会社です。

ただ、足場用から鉛直出し、デジタルまでシリーズが広く、どれが自分の作業に噛み合うのかは名前だけでは読み取りにくい。

本ページでは、気泡管を自社製造していることの意味・トビレベルとベーシックレベルの使い分け・型番から読めることと読めないことまで、まとめて紹介します。

GOOD DIY編集部

測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

エビスは気泡管を自社で作る水平器の専業メーカー

株式会社エビスは、新潟県燕市佐渡山に本社を置く水平器の専業メーカーです。

創業が昭和29年(1954年)、法人としての設立が平成2年(1990年)。

資本金は5,000万円で、代表取締役社長は丸山清氏。

本社に三条営業所と杣木工場を併設しており、製造は国内で行っています。

特徴として押さえておきたいのは、気泡管を自社で製造している点です。

水平器の精度は、ボディの真っ直ぐさよりも気泡管の作りで決まります。

ガラス管の内面をどう湾曲させるかで気泡の動き方が変わり、そこが読み取りの安定性に直結する。

この部品を外部から買わずに自前で作っている水平器メーカーは、国内でも数えるほどです。

もうひとつ、品質保証の国際規格ISO9001を、水平器を製造する工場として日本で最初に取得したメーカーでもあります。

取得は平成11年(1999年)。

規格の取得そのものが精度を保証するわけではありませんが、工程を文書で管理してきた期間の長さは判断材料になります。

自社ブランドの製品を出す一方で、各社へのOEM供給も手がけているメーカーです。

エビスのシリーズは職種ごとに分かれている

エビスの製品名は「〜レベル」で統一されていて、どの職種に向けた道具かが名前に出ています。

汎用品を長さ違いで並べるタイプの構成ではありません。

腰道具の中身から逆算して選ぶと早い。

シリーズ特徴向いている人
トビレベル・プロ(ED-TBPB ほか)大型シャックルで腰道具から素早く出し入れできる。カラビナ対応シャックルと落下防止コード対応シャックルを内蔵。超強力磁石付き足場組立・鉄骨工事
トビレベル-2/トビ・ライトレベル ミニ(ED-16TBLM)足場向けの派生モデル足場作業で小型を求める人
ポストレベル(ED-POSMB)鉛直(垂直)出し専用の形状柱・支柱・ポストを立てる人
エビスダイヤモンド ベーシックレベル(ED-15N ほか)汎用のベーシックライン木工・DIY・一般的な水平確認
磁石付きデジタルレベル(ED-60DGLMN)角度を数値で表示。磁石付き角度や勾配を数値で読みたい人

用途別に、エビスのどのレベルが噛み合うか

足場・鉄骨に貼り付けて使う

トビレベル・プロが想定しているのはこの現場です。

効いてくるのは磁石よりシャックル。

高所では落下防止コードを付けたまま出し入れするため、コードを通す部分が本体に組み込まれているかどうかで作業のテンポが変わります。

カラビナ対応と落下防止コード対応の2種類が内蔵されているのは、そのための設計。

超強力磁石は鉄骨や単管に貼り付けて両手を空けるためのものです。

棚付けや木工で水平を見る

木部が中心なら磁石は働きません。

エビスダイヤモンド ベーシックレベルのような汎用ラインで足ります。

ここで迷うのは長さのほうで、棚板や建具なら300mm前後、コンセント周りなら100mm前後が目安。

水平器の選び方を長さから整理した記事で、面の長さと水平器の長さの関係を扱っています。

柱の鉛直を出す・角度を数値で読む

柱や支柱を垂直に立てる作業には、鉛直出し用のポストレベルが噛み合います。

一方、勾配を数値で記録したい、あるいは既存の傾きを角度で知りたいなら磁石付きデジタルレベル。

気泡管は「水平かどうか」を見る道具で、何度傾いているかは読めません。

デジタル水平器が要る人の条件も、この線引きで判断できます。

型番のED-から読み取れる水平器の仕様と、読み取れないこと

エビスの型番は「ED-」で始まります。

ED-TBPB、ED-16TBLM、ED-POSMB、ED-15N、ED-60DGLMN。

数字が長さを示していると読める例はありますが、末尾のアルファベットが何を意味するかの体系がメーカーから公開されているかは確認できませんでした。

型番だけでマグネットの有無や気泡管の本数を判断するのは避けたほうが確実です。

その代わり、製品名に機能が書かれています。

「磁石付きデジタルレベル」なら磁石とデジタル表示、「トビ・ライトレベル ミニ」なら足場向けの小型。

長さ・精度・磁石の有無は仕様表に載っているので、購入前に見るのはそこ。

なお「エビスダイヤモンド」は株式会社エビスの登録商標で、別会社の製品ではありません。

長さから決めて、精度と磁力で絞る

最初に決めるのは長さです。

測りたい面より短い水平器を当てると、面の途中の凹凸だけを拾って、実際とは違う傾きに見えてしまう。

基準にしたい面の長さに近いものを選んでください。

長いほど精度が高い、という関係ではありません。

精度はmm/mで表記されます。

1mあたり何mmまでのずれを許容するかという意味で、1.0mm/mは角度に直すとおよそ0.0573°。

カタログの数値は出荷時のものです。

落下させたあとや、車内に置きっぱなしにして温度変化を受けたあとは、平らな面に置いて向きを180°反転させ、気泡が同じ位置に来るかを自分で確かめる。

気泡管は割れると精度が戻りません。

磁力は当てる相手で決まります。

鉄骨や単管が相手なら強力な磁石付き、木部中心なら不要。

ただし磁石付きは鉄粉を吸い寄せるため、当たり面に付いた粉が測定を狂わせることがあります。

使う前に一拭き。

磁力の強さでモデルを比べたいなら、新潟精機の超磁力レベルのように磁力を前面に出した他社製品と仕様表を並べると差が見えます。

よくある質問

エビスダイヤモンドはエビスとは別のメーカーですか

同じ会社です。

「エビスダイヤモンド」は株式会社エビスの登録商標で、同社の水平器に使われている表記。

2つのブランドを比較する必要はありません。

エビスの水平器はどこで作られていますか

国内製造です。

本社は新潟県燕市佐渡山にあり、三条営業所と杣木工場を併設しています。

水平器の要となる気泡管も自社で製造しているメーカーです。

足場をやらないならトビレベルは選ばないほうがいいですか

用途が合わないだけで、性能が劣るわけではありません。

ただしトビレベル・プロのシャックルや超強力磁石は高所と鉄骨のための装備で、木工や室内作業では使いません。

汎用のベーシックレベルのほうが噛み合います。

他社製品との違いはどこを見れば分かりますか

仕様表の精度(mm/m)、長さ、気泡管の本数、磁石の有無です。

この4つを揃えて比べると差が出ます。

ボックス型やセフ対応の携帯方式で比較したい場合は、タジマのボックスレベルと型番の選び方と並べて見ると分かりやすい。

まとめ

エビスは1954年創業、新潟県燕市の水平器専業メーカーで、気泡管を自社で作っている点が他社との分かれ目になります。

製品名が職種を示しているので、足場ならトビレベル・プロ、鉛直出しならポストレベル、木工や一般用途ならベーシックレベル、角度の数値が要るなら磁石付きデジタルレベルという順に絞れます。

型番の末尾だけで機能を判断せず、長さと精度、磁石の有無は仕様表で確かめてから決めてください。

あなたへのおすすめ