エビスの水平器の評判は?トビレベルが鳶職に選ばれる理由

GOOD DIY編集部
測る道具の選び方の専門メディア。レーザー墨出し器・水平器・ノギスから測量機器まで、メーカー公式資料で確認した仕様と廃番型番を掲載。カタログの数値の読み方から、自分の作業に合う機種の選び方を解説します。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
エビス(EBISU)はどんな水平器メーカーか
株式会社エビスは、創業が昭和29年(1954年)8月10日、設立が平成2年(1990年)7月21日の水平器メーカーです。
本社所在地は新潟県燕市佐渡山7297番地で、同じ敷地に三条営業所と杣木工場を併設しています。
資本金は5,000万円、代表取締役社長は丸山清氏です。
販売専業の商社ではなく、自社で製造している会社である点がまず重要です。
特徴として挙げられるのは次の3点です。
1つは、水平器の心臓部である気泡管を自社製造している国内でも数少ないメーカーであること。
気泡管はガラス管の内面形状と液量で読み取り精度が決まるため、ここを外部から買うか自社で作るかは製品の性格に直結します。
2つ目は、水平器を製造する工場として品質保証のISO9001を日本で最初に取得した水平器メーカーであること(平成11年/1999年取得)。
3つ目は国内製造であることです。
自社ブランド品と並行して各社のOEMも手がけているため、他社ブランドのラベルが貼られた製品の中にエビス製が含まれている場合があります。
「聞いたことがないメーカー」と感じる人もいますが、業界内では気泡管の作り手として位置づけられている会社です。
水平器と水準器の違いと選び方の基本を先に押さえておくと、以降の型番の話が読みやすくなります。
エビスの水平器の現行ラインナップと型番の見分け方
エビスの製品は型番が「ED-」で始まります。
これは登録商標である「エビスダイヤモンド」の頭文字にあたる共通の接頭辞で、その後にシリーズを示す略号や数字が続きます。
主要なシリーズは次の通りです。
| シリーズ | 代表型番 | 用途と特徴 |
|---|---|---|
| トビレベル・プロ | ED-TBPB ほか | 足場組立用。大型シャックルで腰道具からの出し入れが速い。カラビナ対応シャックルと落下防止コード対応シャックルを内蔵。超強力磁石付きで鉄骨工事向け |
| トビレベル-2/トビ・ライトレベル ミニ | ED-16TBLM | 同じ足場向けの派生モデル。より小型・軽量の構成 |
| ポストレベル | ED-POSMB | 柱や支柱の鉛直出し用 |
| エビスダイヤモンド ベーシックレベル | ED-15N ほか | 用途を絞らない汎用ライン |
| 磁石付きデジタルレベル | ED-60DGLMN | 傾斜を数値表示するデジタルタイプ |
型番の中の略号は、おおむねシリーズ名と対応しています。
TBはトビレベル、POSはポストレベル、DGLはデジタルレベルに対応する読み方です。
数字はサイズを表すシリーズがありますが、実寸は製品ごとに確認したほうが確実です。
末尾や中間のMは磁石付きを示す表記として使われています。
迷ったときは、シリーズ名から探して型番を確認する順番のほうが間違いが少ないです。
「エビスダイヤモンド」はエビスとは別のブランドなのか
検索していると「エビス」と「エビスダイヤモンド」が並んで出てくるため、別会社だと思われることがあります。
エビスダイヤモンドは株式会社エビスの登録商標です。
2社が存在するわけではなく、同じ会社の製品ブランド名です。
型番の「ED-」もこのブランド名に由来します。
この点を押さえておくと、通販サイトで「エビスダイヤモンド ベーシックレベル」と「エビス ベーシックレベル」という2通りの商品名を見ても、同じ製品を指していると判断できます。
並行して探し回る必要はありません。
水平器のカテゴリではブランド名と会社名が食い違う例が多く、たとえばアカツキ製作所のKODや、フジ矢のクロキンも同じ構造です。
国産最古とされるKODの水平器の実力やクロキンの水平器が急に名前を聞くようになった理由も、ブランドと会社の関係から読むと整理しやすくなります。
エビスの水平器を他社と比べたときの強みと弱み
強みは3つに整理できます。
第一に気泡管を自社で作っていること。
水平器の精度は最終的に気泡管の出来で決まるため、ここを内製している会社の製品は基礎体力の部分で信頼が置けます。
第二に職種特化の設計。
トビレベル・プロのシャックル構造は、足場の上で腰道具から片手で抜き差しする動作を前提に作られています。
超強力磁石も鉄骨に貼って両手を空ける使い方に直結します。
第三に落下対策の思想が製品に組み込まれている点で、落下防止コード対応シャックルを本体に内蔵しているのは高所作業を想定した設計です。
弱みも正直に挙げます。
1つは知名度と流通量です。
シンワ測定やタジマに比べてホームセンターの棚で見かける機会が少なく、現物を手に取って比べにくい面があります。
シンワ測定のブルーレベルの型番の違いやタジマのボックスレベルとセフの選び方と並べて検討する場合、入手性の差は考慮に入れたほうがよいです。
もう1つは、ラインナップの重心が足場・鉄骨・鉛直出しといった業務用途に寄っていることです。
電気工事に特化した小型モデルを軸に選びたい場合は、マーベルの電工レベルの評判と基準のような専業寄りの選択肢も比較対象になります。
磁力の強さそのものを最優先するなら、新潟精機SKの超磁力レベルの磁力と精度と実測条件で並べて考える価値があります。
価格帯の構造は他社と同じで、汎用のベーシックラインが入口、職種特化モデルとマグネット強化モデルが中位、デジタルタイプが上位という並びです。上がるのは主にシャックルなどの機構部品、磁石の強さ、センサーの有無で、気泡管の基本構造が価格で大きく変わるわけではありません。
エビスの水平器を選ぶべき人の条件
次の条件に当てはまるならエビスが有力です。
足場の組立や鉄骨の建て方で、腰道具からの出し入れと磁石での固定が作業速度に直結する人。
柱や支柱の鉛直を頻繁に見る人。
国内製造・気泡管内製という製造の中身を選ぶ基準にしたい人。
落下防止コードの取り付け先を本体側に確保しておきたい高所作業者です。
一方、次の条件なら他社のほうが早いことがあります。
まず、店頭で数本を並べて気泡の見やすさを比べてから決めたい人は、流通量の多いブランドのほうが検討しやすいです。
次に、コンセントやスイッチボックス向けの100mm前後の小型モデルを軸に、腰道具の収納方式まで含めて統一したい人。
そして、角度の数値そのものを常用する人は、デジタルタイプ全体を横断して比較したほうが選択肢が広がります。
選ぶ順番は他社を検討する場合と同じです。
測る面の長さから水平器の長さを決め、当てる相手が金属かどうかでマグネットの要否を決め、角度の数値が要るかで気泡管かデジタルかを決めます。
そのうえで職種特化モデルがあるならそれが最短で、エビスの場合は足場と鉛直出しにその特化モデルが用意されています。
よくある質問
エビスの水平器はどこで作られていますか
新潟県燕市の本社工場と、併設の杣木工場で製造されています。
国内製造で、水平器の気泡管も自社で作っています。
水平器を製造する工場としてISO9001を日本で最初に取得した水平器メーカーでもあります(1999年取得)。
エビスとエビスダイヤモンドは別のメーカーですか
別ではありません。
エビスダイヤモンドは株式会社エビスの登録商標です。
型番の「ED-」もこのブランド名に対応しています。
2社あるかのように表記されている場合は、同じ会社の同じ製品と考えて問題ありません。
精度はどれくらいですか
水平器の精度はmm/m(1mあたりの許容誤差)で表記されます。
0.5mm/m、1.0mm/mといった値で、1.0mm/mは角度換算で約0.0573°です。
エビスの各機種の値は製品ごとに異なるため、型番のスペック表で確認してください。
なおカタログ値は出荷時の数値です。
落下や温度変化で狂うため、定期的に自分で確認する習慣が必要です。
気泡管は割れると精度が戻りません。
マグネット付きを選ぶべきですか
鉄骨・配管・金属下地に貼り付けて両手を空けたい作業では有効です。
トビレベル・プロは超強力磁石付きで鉄骨工事向けの設計です。
ただし磁石は金属粉を吸うため、当たり面に付いた鉄粉が測定を狂わせることがあります。
木部中心の作業ならマグネットなしでも困りません。
レーザーで水平を出したい場合はどうすればよいですか
気泡管の水平器とは別カテゴリの道具になります。ライン構成やレーザーの色、屋外で使うかどうかで機種が分かれるため、レーザー墨出し器の選び方の6つの軸を先に確認してください。
まとめ
株式会社エビスは新潟県燕市の水平器専業メーカーで、創業は1954年、設立は1990年です。
気泡管を自社製造している国内でも数少ないメーカーであり、水平器を製造する工場としてISO9001を日本で最初に取得しています。
自社ブランドと並行して他社のOEMも手がけています。
現行の主軸はトビレベル・プロ(ED-TBPB ほか)、トビ・ライトレベル ミニ(ED-16TBLM)、ポストレベル(ED-POSMB)、ベーシックレベル(ED-15N ほか)、磁石付きデジタルレベル(ED-60DGLMN)です。
型番は「ED-」で始まり、TB・POS・DGLといった略号がシリーズに対応します。
足場・鉄骨・鉛直出しの現場で腰道具運用と磁力固定を重視するならエビスが合います。
店頭で複数本を比べて決めたい場合や、電工向けの小型モデルを軸にしたい場合は、流通量の多い他社と並べて検討してください。



